next up previous
Next: 4 Ritz-Galerkin法 Up: 計算天文学 II 第4回 変分法と有限要素法 Previous: 2 弱定式化

3 変分問題

さて、さらに記述を手抜きするために、以下、弱形式の左辺を

右辺を

というふうに書く(aF をこう定義する)ことにすると、弱形式は、 単に

である。

ここで、どうも天下りが多くてよくないが、

というものを定義する。これは、関数を実数に対応させる写像(汎関数 functional)である。これに対し、

「境界v=0 を満たす範囲で を最小にする v を見い出 せ」

という問題を考えることができる。このような、汎関数の最小化問題は、 一般に変分問題 variational problem と呼ばれるものの一つである。

で、ここで大事なことは、上の変分問題と、そのまえの弱形式が、実際には同 等である、つまり、一方の解は他方の解であるというのが双方向になりたつと いうことである。この辺の証明とかは参考書を見て欲しい。



Jun Makino
Wed Nov 1 20:00:13 JST 2000