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Subsections
常微分方程式
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(1) |
において、 で
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(2) |
(但し、)、且つで
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(3) |
(但し、)を満たすよう解を求める場合を考えよう。
境界値問題という訳である。
例えば、初期値問題の例に挙げたのと同じ微分方程式
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(4) |
を、で, での下で解く境界値問題として考えよう。
与えられた境界から、もう一方の境界に向かって初期値問題として積分する事を考える。
決められている条件は、でだけだから、初期値問題として積分を進めるた
めにはもう一つ条件を課す必要がある。そこで、でのにある値を与えて
積分していくことにする。いろいろと、このパラメーターを変えてみて、もう一方の
境界での条件でを満たすようなパラメーターを捜せば良い。
シューティング法という。
場合によっては、境界条件が特異になっていて、シューティング法ではなかなか当た
りが見つからない事がある。この様な場合は、それぞれの境界から、初期値問題とし
て他方の境界に向かって積分していき、ある適当な点(フィッティングポイント)で、
双方の解が接続するようにパラメーターを決める。これをフィッティング法と呼ぶ。
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(5) |
を、で, でという境界条件の境界値問題として、
シューティング法により、数値的に解け。
、
とすると、
この問題はとなるを求める
ことと同じである。
手順としては、
先ず、適当に選んだに対するを
求める。
次に、の値をから
に変えて、
の変化量を求める。
これから
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(6) |
を数値的に求める。
今、の値が、真の解から
ずれているとすると、1次の精度で、
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(7) |
そこで、
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(8) |
を改めてとして、再びを計算し、
が充分小さくなるまで、逐次計算を繰り返せば良い。
Jun Makino
平成15年6月5日