ログインした後、右側のウィンドウ内にマウスカーソルを移動させて、 Emacs をアクティブにしよう。 もし、Emacsのウィンドウが画面に表示されていない場合には、 ターミナルウィンドウで
% emacs sphere.f &と入力して見よう。 初期画面は、Emacs のチュートリアルに関する説明の画面になっている。 リターンキーを叩くと、画面は更新され、新しくファイルを編集出来る状態になる。 カーソルを1行目の6文字目まで移動させるために、スペー スキーを叩く 。 そこからは、以下のプログラムsphere.fの各文字を入力する。 入力ミスした文字を消去するには、DELキーを押す。 行替えはリターンキーを押す。
Program sphere Implicit NONE c constant: Real PI Parameter (PI=3.141593) c local variable: Real radius Real area, volume c begin: radius = 10.0 area = 4. * PI * radius**2 volume = area * radius /3. Write(*,*) 'radius:',radius Write(*,*) ' surface area =',area,' volume =',volume c end: Stop End
新たにファイルを編集するのではなく、既存のファイルを編集する時には、 コントロールキーを押しながらxを押し、続けて 再びコントロールキーを押しながら fを押す。するとファイル名を聞いてく るので、ファイル名を入力する。
Emacs で特徴的なのは、
操作 | コマンド | 操作 | コマンド |
カーソルを右の文字へ | Ctrl-f | 領域カット開始位置の指定 | Ctrl-【space】 |
カーソルを左の文字へ | Ctrl-b | 領域カット修了位置の指定 | カーソルで移動 |
カーソルを上の文字へ | Ctrl-p | 領域カットの実行 | Ctrl-w |
カーソルを下の文字へ | Ctrl-n | ペーストの実行 | Ctrl-y |
行の先頭へ | Ctrl-a | ファイルの読み込み | Ctrl-x Ctrl-f |
行の末尾へ | Ctrl-e | 画面の分割 | Ctrl-x 2 |
次の画面へ | Ctrl-v | 他の画面に移動 | Ctrl-x o |
前の画面へ | Esc v | 画面をひとつに | Ctrl-x 1 |
ファイルの先頭へ | Esc | バッファの切り替え | Ctrl-x b |
ファイルの末尾へ | Esc | 保存して修了 | Ctrl-x Ctrl-s |
行目へ | Esc x goto-line | 保存せずに修了 | Ctrl-x Ctrl-c |
カーソルの前の文字の消去 | DEL | 指定ファイルに保存 | Ctrl-x Ctrl-w |
カーソルの位置にある文字の消去 | Ctrl-d | ファイルの読み込み | Ctrl-x Ctrl-f |
カーソルから行末までの消去 | Ctrl-k | ファイルの挿入 | Ctrl-x i |
操作の取り消し | Ctrl-x u | ||
Ctrl-_ |
Emacsで頻繁に使う主なキー操作を表2.1に掲げる。ただし、Ctrl-文字は、コント ロールキーを押したまま、その文字キーを押す事を意味する事とし、Esc 文字は、 エスケープキーを押した後その文字キーを押す事を意味するものとする 。
無事にプログラムを入力し終えたなら、これをファイルとしてセーブしておかねばな らない。コントロールキーを押しながら、xキーを押したあと、 再びコントロールキーを押しながら、sキーを押すと、 sphere.fなるファイルとして内容が保存される。 長い ファイルをエディットする時には、途中で何度もセーブするように心掛けよう。
Emacs を自習するためのチュートリアルがある。 Emacs の画面で コントロールキーを押しながら、hキーを押したあと、t或いは Tを押すと チュートリアルが現れる。
% vi filenameと入力してみよう。画面は一変し、最下行に "filename"と現れ、それ以外の行は 左端に~ が出ている。vi は、Emacs と違っていきなり文字を入力する事は出来ない。 文字を受け付させるために、先ずiと打ってリターンキーを叩く。 これは、今後タイプする文字をエディターに insert させる、という意味のコマンドで ある。コマンドであるから、文字iは画面には出ない。以後、適当に文字を入力 する。 改行はリターンキーである。入力を止めるのも、そのためのコマンドを打つ。 これはEsc キーだ。このキーを打つと、その後の文字は、入力されない。 カーソルの移動は、表2.2のキーで行う。
操作 | コマンド | 操作 | コマンド |
カーソルを右の文字へ | l | カーソルの後に付け加える | a |
カーソルを左の文字へ | h | カーソル行の上に付け加える | O |
カーソルを上の文字へ | k | カーソル行の下に付け加える | o |
カーソルを下の文字へ | j | カーソルの前の文字の消去 | Backspace |
次の画面へ | Ctrl-f | カーソルの位置にある文字の消去 | x |
前の画面へ | Ctrl-b | カーソルのある行末の消去 | dd |
ファイルの先頭へ | 1G | 行-行をカーソル行の後ろに | :,m |
ファイルの末尾へ | G | 行-行の領域カット | :,d |
行目へ | G | 行-行のバッファーへの書き | :,w ファイル名 |
カーソルのある行番号を知る | Ctrl-g | ファイルの読み込み | :r ファイル名 |
保存して修了 | :wq | 文字列の探索 | /文字列 |
保存せずに修了 | :q | 文字列の置換 | :s/旧文字列/新文字列 |