学生A:赤木さん。どうもご無沙汰してます。相談ってなんです?
赤木:あ、こんにちは。今回はね、「シミュレーションの手法と結果の検証」という題で作者に代わって原稿を書いて下さいという依頼がきてるのよ。
学生A: で、また僕がプログラムを書かされたあげく赤木さんにいじめられるんですか?
赤木: まあ、要するにそういう話なんだけど、君も前の本[1]の時より少し は賢くなってるはずよね。もうD2(博士2年) なんだし。今回はページもないし、そんなに高度なことをする つもりじゃないのよね。
学生A:赤木さんの高度じゃないってのは信用できないから、、、どんなことの話をするつもりなんですか?
赤木: 基本的には、前の君にやってもらった本とあんまり変わらないの。 つまり、厳密解がある調和振動から始めて、非線型振動の話をして、後はハミ ルトン系のカオスか、あるいは硬い系1の話を しようと思って。
雑誌の性格からすると、ある程度応用的なこともしたいのね。応用的という時 に一つの考え方は、例えば Octave2 みたいな、あ るいは極端な話 Mathematica とかを使うってことだけど、まあこれはそもそ もよく知らないし、シミュレーションとかいうとあんまり使える気がしないわ よね。で、そうでなくて問題というか応用分野を限ったシミュレーション用の パッケージみたいなのはいくらでもあるわけだけど、そういうのの使い方なん てのはパッケージによるわけでいちいちやってもしょうがないでしょ。だから、 そういうパッケージを使う人にも、それから自分でプログラムを書く人にも役 に立つような中身にしたいわけ。
学生A:赤木さん硬い系なんかさわったことありましたっけ?
赤木: あんまりないんだけど、これからちょっとやってみようと思って るの。それで自分が勉強するついでね。
学生A:(また泥繩な、、、)えーと、まあ、いずれにしても最初のほうは僕で はいけないですね。 B 君とかにやってもらいますか?M1 (修士1年)でこれか らその辺どうせ勉強しないといけないし。
赤木:そうね、それがいいかしら。じゃあ、 B 君に聞いておくわね。じゃあ、今日はそういうことで。
学生A:(とりあえず逃げられたと安心して)わかりました。僕からもいってお きます。