最近は、一般形というと以下の形に書かれることが多い。

自然数 s を段数(number of stages)という。
,
,
はパラメータであるが、a と c は普通

となるようにとる。これは、一般にそうでないような公式は不可能ではないが あまりいいことがない(精度がよくならない)からである。
と、こう、式に書いてしまうとすぐにはわからないが、例えば s=2の場合に 書き下してみると

と、まあ、こんな感じになる。こちらを良く見ればすぐにわかるように、
がすべて0ならば、
から順に計算していくこと
ができる。つまり、「陽的」公式になっている。
が0のときは、各
についての式に
だ
けが入ってくる。これを半陰的 (semi-implicit) 公式という。この場合には、
まず
についての方程式をといて、次に
についてのを解いて、、、
と順番に計算出来る。
に対する(一般には非線形な)方程式を一度に解く
必要がある。
前の後退オイラー法の場合と同様、なぜ陰的公式といった面倒なものをつくる かというのはよくわからないかもしれない。これについてはあとで説明すると して、まず、陽的公式の例について述べる。