上の場合でもまだちょっと大変なので、さらに単純化してとりあえず
に
もよらない場合というのを考えてみる。これには、なかなか特別な、
空間上の各点で速度分散が等方的であるという性質がある。これはどういうこ
とかというと、一般にある方向の速度分散というのは
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(14) |
以下、扱いやすくするために変数をとり直す。
| (15) |
これらを使って、さらに
の角度方向に渡って積分すれば
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||
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(16) |
これで、一般に
を与えて
を求めるとか、あるいはその逆とかが
出来る。
ただし、
を与えて
を求めようってときには、求まった
が
の条件を満たすという保証はないので、そういうのは物理的には意
味がない解ということになる。