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次に、振動数が純虚数の場合を考えてみる。この時は、
として元の式にマックスウェ
ル分布を入れて整理すると
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(31) |
ここで、被積分関数の分母を実数にするために
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(32) |
と書き直すと、虚部は奇関数なので落ちる。実部は
![\begin{displaymath}
\int_0^{\infty} {x^2 e^{-x^2} \over x^2 + \beta^2} dx =
{ 1 ...
...rt{\pi} - {1 \over 2} \pi\beta
e^{\beta^2}[1-{\rm erf}(\beta)]
\end{displaymath}](img69.png) |
(33) |
なる関係を使って
![\begin{displaymath}
k^2 = k_J^2\left\{ 1- {\sqrt{\pi}\gamma \over \sqrt{2}k\sigm...
...rf}\left({\gamma
\over \sqrt{2}k\sigma}\right)\right]\right\}
\end{displaymath}](img70.png) |
(34) |
なんだかよくわからないが、まあ、
と
(
) の関係を与
えてはいる。
なら、ある実数
(正負どちらでも)があって
上を満たす。ただし、
の場合と
の極限を除いては、値は流体
の場合とは一致しない。
というわけで、波長がジーンズ波長よりも長いモードは流体と同様不安定で、
勝手に成長することになる。
Jun Makino
平成20年6月11日