なお、先週の説明で「全然わからなくなった」とかいう人は、情報処理ワークブック Latex 編を見てみること。
例えば上のような数式は、以下のように書かれている。
\begin{eqnarray} <e{_{tot}}^2> &=& {3\over N}\int_0^1 S_r({\bf f}){ r^4\over (r^2+\epsilon^2)^3} dr\nonumber\\ &=& {3\over N}\int_0^1 \left({36\epsilon_i^2 \over r^2+\epsilon^2} +{57 \over 2}\epsilon_f^2\right) { r^4\over (r^2+\epsilon^2)^3} dr\nonumber\\ &\simeq&{27\pi\epsilon_i^2 \over 2N\epsilon^3} +{15\pi\epsilon_f^2 \over 16N\epsilon}. \end{eqnarray}基本的には
というような数式は
\begin{equation} E = mc^2 \end{equation}と書けば作れる。この辺は興味がある人は詳しい参考書を見てみること。
といった表は
\begin{tabular}{|l|l|l|} \hline 課題番号&出題日(予定)&課題内容\\ \hline 1 & 5/1 & 指定アドレスに Email を出す\\ 2 & 5/22 & LATEX で作った文書を提出する\\ 3 & 6/6 & 簡単なプログラムとその実行結果\\ 4 & 7/11 & 未定\\ \hline \end{tabular}とすれば作れる。
LATEX を使った文書処理では、通常のワープロのように WYSIWYG (What you see is what you get か何かの略。要するに画面で見えているものとプリンタ 出力が同じ)という風にはなっていない。そのかわり、複雑な数式や表の配置 などを画面で指定しないでも適当にやってくれる。
といったような図を書くにはどうすればいいだろうか。
絵を書くには mule のような文書専用のエディタではなく、 idrw とか tgif などのプログラムを使う。これはまあ、シェルウインドウ(左下)で tgif な り idraw なりを実行する(コマンド名をいれてリターンする)と、絵を書く 画面が出てきてあとはメニューをつかっていろいろ操作するというだけである。 これは、あまりいちいち操作を説明するというものでもないので、いろいろやっ てみること。 ただし、
\documentstyle[12pt,epsf]{jarticle} ...... \begin{figure}[h] \begin{center} \epsfile{file=wnote6fig1.eps,width=5cm} \end{center} \end{figure}まず、先頭の documentstyle のところに、 epsf というのがついてくる。こ れは、「図形のファイルを使いますよ」というおまじないと思っておいて欲し い。で、実際に絵を入れるところでは、まず figure という環境 ( begin 何 とかと end 何とかではさまれたところを、 LATEX では何とか環境であるとい う)にする。これは section とかと同じで、番号をつけたりあるいは場所を てきとうにレイアウトして欲しい時につかう。そうでなければなくてもいい。 次の center 環境は、絵をセンタリングする、つまり、左右同じだけの間隔を あけて絵を入れるということである。その次に絵のファイル名と、文書上での 大きさを指定する。あとは end 何とかをつけていっておしまいである。
なお、こうやって作ったファイルを xdvi で見ると、そのままでは図のところ に四角が出るだけで図自体は見えない。画面の右にあるメニューの View PS の ところを選ぶ(マウスをそこに持っていき、左ボタンを押す)と絵が出るよう になる。
\documentstyle ... \begin{document} ..... \begin{equation} ... \end{equation} ... \end{document}という風に、式、表などは \begin{document} と \end{document} ではさまれた中にないとうまくいかない。