地惑特論B 質問に対する答とか。 1/20 分
質問はそのままではなくて要約(牧野の勝手な解釈もあるかも)
- Q: 銀河形成シミュレーションの妥当性は銀河の形からわかる?
- A: これは「良い質問」というやつで、形、できる星の分布、そもそも
形や質量の分布、と色々なことを本来見るべきですが、今のところ
形以前に円盤の大きさがあわないとかそもそも円盤ができないとか
いった問題があるのが現状です。
- Q: パワポの一部が抜けてた
- A: あれ、前のバージョンのでしょうか?どの辺でしたっけ?
- Q: 「もっとも大きい固有値」から順番に求めるのは全ての固有値が負であることを示すため?
- A: はい、すべての固有値が負であれば安定だし、一つでも正であれ
ば不安定なので、安定性の判定には符号つきで最大の固有値を求めればよい、
ということです。
- Q: 安定性解析をもっと詳しく
- A: うーん、参考にだした教科書か、元の論文をみていただくのがよいかと、、、
- Q: 関数が線型化できないケースはあるのか?
- A: これはむしろ、普通は線型化できなくて、その場合でも数値計算だと
答がだせる、ということになります。
- Q: レポートはないんですか?
- A: ありません。
- Q: DT反応でエネルギーがでるのかのはなぜ?
- A: この講義の話ではないような気がしますが、、、形式的な回答として
は、He 原子の結合エネルギーのほうが、 D 原子と T 原子の結合エネルギー
の合計より大きから、その分がでてくる、ということです。何故大きいか
は、、、He 原子はそういうものだからというような、、、
- Q: 他にシミュレーションでわかってきた理論は?
- A: 天文・天体物理にはそういうものは非常に沢山あって、例をあげるの
は簡単ではないです。超新星はそういう意味ではまだシミュレーションで上手
く爆発しない、難しい例ですね。
- Q: 1つの状態をシミュレーションするのにどれくらいかかるものか?
- A: 「1つの状態」が進化計算1つなのか、1タイムステップなのかよくわ
からないですが、いずれにしても「色々」です。ある意味、1つのシミュレー
ションが終わるまでどれだけ人間が待つことができるかによるわけで、、、
- Q: 実行に1000時間、作るのはどれくらい?
- A: 「作る」が計算プログラムを書いて動くようになるまで、ということ
だと、この Katz and Gunn の例だと Katz が大学院生からポスドクになって
しばらく、5年くらいかかってました。
- Q: ELSI に関係して、牧野は生命の起源はどこと考えるか?
- A: うーん、今のところ、私はこれ、と根拠をもっていえません。
- Q: シミュレーションするのに数式は必要?
- A: 数式というか数学的背景の理解は必須です。