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本堂毅氏、
佐野雅己氏、
松下 貢氏の連名による
批判に対して、
佐藤氏の
公開質問状に対するコメント が公開されているので、以下簡単に。
4. 交通整理の続きその2 (2020/4/16)
問題点①数理モデルについて
実は、SIRモデルについては、総人数N(t)については質量保存則を必ずしも満
足しなければならないわけではありません。このモデルはある領域(この場
合都道府県)における、人口をN(t)として、そのうち未罹患者数S(t), 感染
者数I(t), 回復者または死亡者R(t)として分類してモデル化しています。
移入を考えると、S(t), I(t), R(t)は出入りすることにより時間的に変化し、
その結果、ある領域内の総人口N(t)についても、時間的に変化します。この
モデルは社会系のモデルであり、物理系のモデルと異なるのです。移入の問
題を考えると、このモデルの文脈においては、必ずしても質量保存則dN/dt=0
を満足しなければならないというものでは本来ないはずということは判断付
くと思います。
ご専門が物理の方であるので、この社会的な問題について前提条件に対して
大きな誤解をされての質問であると考えます。
これはそういう問題ではないことは
2.1 で書いた通りで、上の
「移入を考えると」云々は意味をなしていません。Eとして明示的に潜伏期に
ある人口を表現すればもちろん人口は保存します。
問題点②時間遅れの扱いについて (中略) 今回のCOVID-19では、症状がそれほどない状況において、感染者として確定 される14日以上前の一見健康そうに見える状況でも感染力を有していると考 えるほうが状況証拠的に妥当です。これは、もしもそうであるとするなら佐藤氏の方程式系は適切ではない、とい うことで、これは、佐藤氏のモデルが
3、4 については科学的というかモデルの内容についての議論ではないので省略します。
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