東芝 Dynabook SSR-575 の HD を 20G化

2001/1/19


1996年(だっけ?)に買った SSR-575 だが、さすがに disk が足りなくなって去年の 6 月に新しいの(SOTEC)を買った。が、眠らしておくのももったいない。なにかに使いたいが、そのためにはさすがに kernel 1.2.13 とかではちょっとやである。といって、 500 MB では新しい Linux にいれかえるのも面倒である。(いろいろ削ればもちろん入る。いちおう、 Slackware 7.1 をいれて最低限のことはできるようにしてみた)というわけで disk を大きくすればよかろうと思い、内蔵ディスクを交換することにする。

まあ、もう一つの目的が、今の SOTEC のを交換する前の練習というか実験なので、適当に大きいのをつけるというだけ。

分解する

というわけで分解する。これは実は結構困難な作業である。裏のねじを適当にはずすが、それだけだは蓋と本体が分離しない。何箇所かはめあわせになっているところがあるので適当に押したり引いたりしてはずす。

で、前のほうから開ける。なかを覗くと、、、、ありゃ、なんかケーブルが妙な具合に引っかかっていて蓋が開かない。サブ基板から後ろのほうにいくケーブルが、なぜか蓋の枠の中を通っていてこれのためにある程度以上蓋が開かないのである。サブ基板にはコネクターでつながっているが、これが固くてドライバーで押したくらいでは抜けない。


中をのぞいたところ。右よりに白い線が右上に上がっているのが見える。これが引っかかっている。

このサブ基板はサウンドボードらしく、ケーブルはスピーカにつながってるらしい。まあ、そんなのはなくてもかまうものかということで、マイクロニッパでぶったぎることにする。 これで蓋は十分に開くようになる。


蓋を開いたところ。真中の銅パターンが、ディスクが載っていたところ。その奥に見える黒いコネクタがIDEコネクタ。上の蓋にディスク固定用の金具がついている。

ハードディスクは東芝の 2.5 inch 525 MB のが蓋のほうに固定されていて、本体のほうにコネクタ がある。従って、蓋を外した時にむりやりにコネクターが抜かれたことになる。考えてみるとこれはきっと正しい抜き方ではないな。どうやって先に蓋から HD を外すんだろ?というようなことは深く考えないで、ディスクを蓋に固定しているネジをはずして本体のコネクタに戻してみる。で、蓋をかぶせて(固定はしないで)動作チェック。別に問題なく動く。

ディスク交換

秋葉原の若松にいって適当なディスクを買う。買ったのは東芝の20G品。

買ってきて気がついたこと:

  1. 大きさ(厚さ)が違う
  2. 固定用ネジ穴の位置が違う


もともと入っていたディスクと新しく買ったものを並べて(上)みたところと重ねて(下)みたところ。右のうすっぺらい方が 20G、左の厚いほうが 500M。5年でそれだけ技術が進歩したわけだ。

厚さが違うのは大した問題ではないが、ネジ穴の位置が違うのはちょっと問題。まあ、とりあえずコネクタには入れて Slackware のブートフロッピから上げると、、、何事もなく 20 G ディスクを認識したので、そのまま Slackware を NFS から入れる。 NFS install はやはりカードの相性が良くわからなくて、 LA-PCM もディスクを買うついでに買った Netgear のもうまくいかない、、、 3com のを買えばいいんだろうけど、高いんだもんね。

で、 20 GB もあるのでなにも考えないで full install する。で、蓋をする前に HD を固定する方法を考えるわけだが、やったことは

  1. 厚さを誤魔化すために上に3mm くらいのスペーサーを張りつける
  2. コネクタに差し込んだあと、反対側を基板にビニールテープで固定
こんだけ。本当はこのへんの写真があると面白いんだけど、とるのを忘れているのでまた機会があったらいれましょう。それより、そのうちにずれて抜けるかもしんないので、持ち運ぶ時にはコネクタ側を下にしないと。まあ、これはこれでコネクタに無理な力がかかって良くないが、、、、キーボードとかちゃんと外せば、HDを固定している金具をはずして穴を開けるとかできるけど、まあ、わりと大変そうなのでこれはやらない。

蓋を閉める

蓋をしめるのは簡単で、適当にはめ込んでネジをもどすだけ。が、ここでびっくり:なぜか電源とかの LED 表示がつかなくなっている。 というわけで、もう一度蓋を開けると、、、それらしいフレキシブル基板のコネクタが抜けてる。ピンセットでつまんでもとに戻す。パターンが切れないかとちょっと心配だったが、 OK だったみたい。こんどは蓋をしても大丈夫。 と、ここまででHD交換の話はおしまい。ついでに、どうやって日本語環境らしいものをでっちあげたかを以下に。

日本語

Slackware 7.1 は日本語がないので、あちこちみながら適当に入れる。基本は、ぷらっとホームがまとめているパッケージのアーカイブを何も考えないで入れるだけ。まず、 ftpmirror かなんかで全部まとめてとってくる。不吉なことに makejvf がとってこれない(向こうの設定が変?)が、まあともかくどこかに落す。以下はそれからやった作業。ほとんど自分用のメモでしかないので、これを読んでわかるというものではないかも。

   29  cd rc.d
   30  ls -tlra
   31  cat  rc.keymaps
   32   /usr/bin/loadkeys jp106.map
これで日本語キーボードの設定になるそうな。
   34  grep rc.pcmcia *
   36  cat rc.S
   37  grep keymap *
   38  ls -tlra
   39  chmod +x rc.keymaps
   40  mv rc.keymaps rc.keymap
ええと、 rc.keymap の中身は、32 を実行するだけ。
   43  mount margaux:/xwork1 /work1
ファイルサーバーのワーク領域にものがあるので、 NFS マウント
   48  cd /
   49  installpkg /work1/makino/PDS/slack-j/7.1/localeja.tgz
なんだか知らないけど root にいないとだめなんだそうな。
   52  unset LC_ALL
   53  pkgtools
   55  removepkg qt_1_45
   56  installpkg /work1/makino/PDS/slack-j/7.1/qt_1_45.tgz
このへんまではぷらっとホームのページに書いてある手順通り。
   57  history
   58  dir
   59  pwd
   60  ls -tlra
   61  pwd
   62  ls /var/log
このへんで、面倒になったので、ぷらっとホームのぺージにある一覧から、ア ンインストールするべきものをすべてはずしてインストールするものを全部入 れるスクリプトを書いた。以下はそれを実行している。
   63  csh -f /work1/makino/PDS/slack-j/7.1/install-je.csh >& /var/log/install-je.log &
   64  tail -f /var/log/install-je.log

で、これでぷらっとホームから持ってこれたものはみんな入った。依然として Wnn4+mule を使っているので、 /usr/bin/mule をそれへのリンクにしておく。

jserver はあるので起動すればいいみたいだけど、フォントがないな、、、

というわけで、 Vine の機械からコピー。

まず、サーバー上に持ってきておいて、

   77  mkdir /usr/X11R6/lib/X11/fonts/japanese
   78  cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/japanese
   79  ls -tlra
   80  cp -p /work1/makino/PDS/slack-j/japa*/* .

もとのがあった場所も/usr/X11R6/lib/X11/fonts/japanese

これで kterm, mule で日本語はでる。あとは pLateX...

これも、 dvi file まではできるんだけど、dvipsk が日本語をだしてくれない。makejvf が 入ってないせいかしら?どこかほかのところからいれてもいいけど、面倒だな。

というわけで、さらにいろいろコピー

  101  cd /usr/share
  106  tar cvf texmf.tar.orig texmf
  107  ls -tlra
  113  tar tvf /work1/makino/PDS/slack-j/linux.usr.share.texmf.tar
  114  tar xvf /work1/makino/PDS/slack-j/linux.usr.share.texmf.tar
  115  cd /usr/bin
  116  mv dvips dvips.org
  118  cp /work1/makino/PDS/slack-j/dvips .
  124  cd /usr/share/fonts
  133  tar xvf /work1/makino/PDS/slack-j/linux.usr.share.fonts.tar

これでなんとか動くようになったみたい。

あと、 /etc/pcpcia/ide.opts をデジカメ用に設定:

# ATA/IDE drive adapter configuration
#
# The address format is "scheme,socket,serial_no[,part]".
#
# For multi-partition devices, first return list of partitions in
# $PARTS.  Then, we'll get called for each partition.
#
case "$ADDRESS" in
*,*,*,1)
    #INFO="Sample IDE setup"
    DO_FSTAB="y" ; DO_FSCK="y" ; DO_MOUNT="y"
    FSTYPE="msdos"
    OPTS=""
    MOUNTPT="/mnt/ide"
    ;;
*,*,*)
    PARTS="1"
    # Card eject policy options
    NO_CHECK=n
    NO_FUSER=n
    ;;
esac
コメントになってた数行を戻しただけ。書式というか、オプションの意味が良くわかってないが、一応挿すとマウントされて抜くとアンマウントされているみたいなのでいいことにする。