4月15日 20:38
広島大: 研究費流用の教授 アカハラも判明、停職3カ月に
文部科学省所管の特殊法人「科学技術振興事業団」から支給された研究費の一部658万円を流用していた広島大理学部の男性教授(46)が、教授の地位を利用して学生らに強圧的な指導をするアカデミック・ハラスメント(アカハラ)をしていたことが15日、分かった。広島大は二つの不祥事を重くみて同日付で教授を停職3カ月の懲戒処分にした。
大学によると、教授はゼミの男子学生に日常的に「お前の日本語は分からない」などと言って机をたたいたり、女子学生に、気を失うまで多量に飲酒させるなどのアカハラを確認した。
被害を受けた学生は本人の希望で研究室を変更した。卒業した学生には大学側が謝罪の手紙を郵送する。教授には処分終了後も当分の間、学生の指導を自粛させる。牟田泰三学長は「教育に携わる者として適切さを著しく欠き、公務員としての信用を傷つけた。深くおわびします」と謝罪した。 【石塚孝志】
[毎日新聞4月15日] ( 2003-04-15-20:34 )
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