つっても、非公開のを別につけているわけではない。
Copyright 1999- Jun Makino
2019/02 2019/01 もっと昔これの1枚目で、本格検査のオッズ比と信頼区間を見ると、例えば 30mGy 以上のところで値が(これ私は拡大して物差しではかっただけですが) 1.13、信頼区間が[0.91, 1.39]くらいになっている。
しかし、元々の悪性数から見ると、信頼区間はもっと広くなければならな い、ということを以下に示す。
元データは 資料2-1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要
この資料の6ページ目の図から数字を数えると、被曝時 6-14歳の人の数は 1+ 3+ 5+ 1+ 8+ 6+ 9+ 7+ 7=47 人であることがわかる。
従って、他の2区間を無視して、30mGy 以上のところの信頼区間を最小に するようなデータ分割を考えると、これはレファレンスと 30mGy 以上に 23.5 人、はできないので 23人と24人に分けることである。
簡単のため、両方24人にして、受診者数は(これは十分大きいなら結果に影響 しないので) オッズ比が 1.13 になるように 10万、 11万3千として、
奥村さんの 解説ページに従ってRで検定してみると
x = matrix(c(24,24,1000000,1130000), nrow=2); fisher.test(x)
95 percent confidence interval: 0.6145169 2.0779524
となって、信頼区間は [0.61, 2.08] であり、[0.91, 1.39] よりはるかに広い。 [0.91, 1.39]になるためには合計で400人くらいは悪性数が必要である。
しかし全年齢、全地域でも71人しかいないので、それは不可能である。
というわけで、これなんか計算間違ってて何してるのかわからないんじゃないかと、、、
問題は信頼区間だけではなくてオッズ比そのものにもあるんですが、これはもうちょっと詳細にチェック中です。
引用:「悪口を言われたり、仕事の情報を共有してもらえないといった嫌がらせを受けるようになり、室長に相談したのですが、のらりくらりと答えるだけで取り合ってくれませんでした」
引用: たまりかねたAさんは理研本部のコンプライアンス室に相談。13年1月にはコンプライアンス担当者による関係者への聞き取り調査が行われたが、結局、嫌がらせの事実は認定されなかった。それからしばらくして、“異変”が起きた。
引用: 2月下旬、Aさんは室長に呼び出され、契約期間が満了する3月末以後の雇用契約を更新しないこと、つまり「クビ」を宣言されたのだ。
引用:「室長から『(室長と)コミュニケーションがとれていない。あなたの技量が足りないからだ』と説明されました。『コンプライアンス室に相談したからですよね』と聞くと、『それがコミュニケーション能力が足りないということだ』と言い返されました」
理研の場合は構造的な問題という気が。「選択と集中」されると歪みも選択的に集中するわけで。
単純に全年齢での数値をだすと、オッズ比自体が全然違う数値がでる。報道によるとこれ福島県立医大のグループの解析(資料にはクレジットがない)とのことだけど、、、うーん。
なにか年齢依存のものすごくシステマティックな傾向がないとこんな結果にならないし、そういうのがあっても信頼区間はこんな範囲に絶対ならない。
うーん、、、
引用: 沖縄科学技術大学院大学(恩納村、OIST)で昨年、匿名の学内有志によるインターネット上の意識調査があり、パワハラについて回答者の58%が「自身が被害に遭った」、85%が「被害に遭った人を知っている」と答えていたことが分かった。現役や元の教職員と学生78人が回答した。
引用: セクハラについては、「自身が被害に遭った」が11%、「被害に遭った人を知っている」が41%だった。
引用: 一方で、自身や他者のハラスメント被害を大学当局に通報したのは19%にとどまった。理由(複数回答)は「何かが変わるとは思われない」が69%、「報復を恐れた」と「苦情申し立て手続きが機能していない」が各51%だった。
引用:調査は昨年11月、学内のスティーブン・エアド博士らが専用サイトのアドレスを匿名メールで教職員や学生に知らせる形で始まった。エアド氏はその後名乗り出て、大学当局に結果を通知した。
引用:調査を一つの契機として教職員労組を結成し、委員長に就任したエアド氏は「OISTはパワハラと権力乱用の文化を育んでおり、調査結果は幹部への告発。実態を知る者としては驚きではない」と語った。
引用:一方、OISTは取材に対し、「回答はごく少数」「実際に定義によりハラスメ ントと認められるものか不明」と指摘しつつ、「本学は各所から寄せられる報 告に耳を傾ける」と述べた。また、「いかなる形でもハラスメントを容認しな い」として、ホットラインや副学長への報告などの仕組みがあるとした。
引用:回答者は78人と、千人以上の現役在籍者の1割を下回った。大学当局も少ないと指摘するが、理由の一つは当局自身が調査を「フィッシング詐欺」だとして回答しないよう全学に呼び掛けたことにある。
大学当局が嘘を流して調査を妨害した、と書いてあるように見えるが、、、これはすごい。
まあアメリカ・ヨーロッパでも、少なくとも明るみに出たケースでは結構スター研究者が関わっていて色々あってなかなか表面にでなかった、とかが多いよね、、、
というか別に OISTが特に悪いわけではなくて他ではこういう調査自体が行われていないということではある。
「foo.dat と bar.dat のスペース区切りのデータをそれぞれ foo, bar という2次元配列に格納する」
なんのためかは内緒。
お話があってだいぶ迷ったんですが書きました。軍事研究と研究の自由とか結果の公開とか国際協力とかそういう問題には意図的に触れていません。
どうやって9000万も、、、と思ってしまうが、10年間で運営交付金だけで3000万?そんなに旅費運営交付金からもらえるんだ、、、いやそういう問題じゃないんだけど。
同じような話が京大であったけど金額の桁が違う。
教授と助教で偉いとか偉くないとかいう話があったが、専攻長とかになると純粋に雑用係を順番にやる、という話なのでございます。
まあ学科の規模によるけど、教授の人数が10人以下だと単に順番で回ってくるケースが多い気が。本郷の天文教室みたいに教授が3人(最近は4)とか、駒場の宇宙地球科学教室みたいに教授が2人だと順番というか、、、みたいな。
まあでも例えば FP16(というかおそらくBFLOAT16とFP32混合)演算の性能が Skylake 28コアの17倍あったとして、コア数は 2倍弱なので混合演算の性能が単精度の8倍か。NVIDIAと同じく 4x4行列とかをいれた、という感じですね。
沢山つなげられる、とは書いてあるが1チップの計算性能は全く不明。
例によって Intel 製品の敵は Xeon と、、、
あ、すみません、FP16系ではなくて INT8/16 VPDPWSSD とかですか。うーん。
河野さんは FPGA に津波コードの temporal blocking 版を実装してちゃんと段数に比例する性能をだした、という話。
なんだか素晴らしい。が、コンパイルに4日とかかかるとか、、、
科学4月号の黒川・谷本論文の話。ちなみにこれは16ページある大論文ですが、個々の問題について詳細にわかりやすく解説されているので、皆様読みましょう。
これを読まずに(ここで指摘されている問題点を無視して)早野宮崎論文についてなにか語ることには意味がない、といっていいかと。
で、その次にはさらに長い、濱岡さんによる「個人線量測定論文の諸問題」。
もうちょっとはっきり、「どれもこれも全然駄目」と書いてあるほうがいいのではないかと思った。
理解の確認的。
北海道の場合特に、泊原発はそもそもなにかあった時の電力供給の不安定化要因であり、さらに審査に合格できる見込みもなく、要するに話にならない、というような。
うー。
「第7章 軍事的安全保障研究予算をもらってもよいか」という章がある。
引用:経済産業省が、原発で発電する電力会社に対する補助制度の創設を検討していることが分かった。温室効果ガス対策を名目に、原発でつくった電気を買う電力小売事業者に費用を負担させる仕組みを想定しており、実現すれば消費者や企業が払う電気料金に原発を支える費用が上乗せされることになる。
引用:2020年度末までの創設をめざすが、世論の反発を浴びそうだ。
引用:元原子力委員会委員長代理で長崎大核兵器廃絶研究センター長の鈴木達治郎さんの話
引用: 経済産業省は今でも数値を示して、原発は競争力があると言っている。原発に競争力があるなら政府の支援はいらないはず。2050年までに温室効果ガスを80%削減するために支援の必要性を示すなら、長期目標を達成する明確な道筋を示してからだ。
そうだよね。安いなら支援いらないだろ的。
何かみたような画像と思ったらこれか。
画像の解説記事
RPA でできる?我々がエクセル埋めるところは RPA ではやってくれなさそう?
色々なことに使っていただいているので色々ちゃんと作ってなかったところがバレる的。
FDPS を使って出版された論文もようやく 30近くになり、さらに100、1000と増えていくように一層努力していきますのでよろしくお願いいたします。
というわけで、FDPS では C 言語でもプログラム書けるようになってます。 サンプルN体コード
引用: 「サービスオリエンテッドカンパニー」を掲げ始めた富士通におけるハード事業の今後の在り方を検討する「サーバー・ストレージ事業改革担当」と「ネットワーク事業改革担当」を置き、前者を河部本章執行役員専務、後者を松本端午執行役員常務が担当する
サーバー部門整理される予感?
この記事の見出しを(twitterで)みた時、「女性を包丁で切り分け」と認識したんだけど、これはもちろん老眼のせいとはいえ「女性を切り付け」というのは日本語としておかしいと私は判断したからと思われる。
でもこれは最近は可能な日本語になってるのね。日本語難しい。
まあ要するに現代的な言語が生まれる前の数値計算コード資産は Fortran で書いてあってそれは今でも使えるんだけどそれがいやだみたいな。
まあ21世紀も 1/5 くらい終わるのに、 blanck common があってその中に A(10000) とか宣言されたプログラム(Aの意味はサブルーチン毎に変わるが変わらないこともある)使うのもどうかとは思う。
本人も書いてる通り新しい部分は新しい言語で書けばいいかもしれないけ ど、流行りすたりがある言語で開発するとコードの寿命がそっちで制限される し、、、
perl とか滅びるかもしれないし、滅びなくても互換性のない変更が入りそうだし。
そういう意味では Fortran と C は割合安心だし、 C++ も最近はだいぶ 安定してきた?
現代的な Fortran をあんまり使いたくないし学生にも教えたくないのは、 色々なことが大体できるように(C++ からさらに10-20年遅れで)なるんだけど、 そういうわけで現在では90年代の C++ みたいな感じで大変うざったい文法 になってるからではある。
というかなんとなく Ada っぽい。
まあC++はC++で×××(あなたの好きなまあモダンな言語をいれてくださ い)の機能が 20年たってわかりにくい文法でできるようになってさらに10年たっ てもうちょっとましだけどやっぱりうざい文法になる。
で、多次元配列(いわゆる整合配列)がC99 にははいったのに C++XX には20年 たってもはいらないあたりそういう用途は考えてませんというのが C++ 言語 規格を考えてる人々の意向と思われる。これはちょっと別な話。
というか、これ、そもそもソフトウェア資産ってどうやって継承していく べきなの?という根本的な問題を提起しているともいえる。
ちゃんとデバッグされてテストもされて性能もでる貴重なソフトウェア資 産が、言語が古いとか互換性のない仕様変更が起こったとかいう理由で dusty deck (これ自体死語ですね)化するのは人類にとって損失ではないのか?とい う。
まあそういうわけで Fortran で書かれたライブラリから python ベースの何かに移行したうえでそれを C++ から使うという、なにかこうロボット(アンドロイド)に指を折って数を数えさせるようなことしているのであった。
でも C++ からグラフ書くのはこっちに移行するか。
引用:中国はスパコン「曙光」の複数の最新型を開発する計画で、現在最も優秀な米国のスパコンよりも約50%速い計算速度を目指す。
(例えば)20年で「現在最も優秀な米国のスパコンよりも約50%速い」のでは色々厳しいような気が。ふむ。
US Department of Energy and Intel to Deliver First Exascale Supercomputer
$500M で21年に 1Exa に、という話。 Intel Xe なる謎の新アーキテクチャ(というかGPGPU?)での 1Exa。電力性能どのへんにもっていくんだろう?
で、ケプラー問題だと時間対称スキームでもよくて、変なハミルトニアンをもってくればシンプレクティックではよいけど時間対称スキームでは×、ということに対応する困難を発生させることができるっぽく。
実用上実際におこる困難。
引用:若い世代ほど防衛省の制度への賛成が増え、20代と30代では賛成が反対を上回りました。
引用:賛成の理由については「昨今、基礎研究のための資金が減る中、趣旨を問わず、制度に応募できるようにすべきだ」という意見や、「世界情勢を考えると防衛省が基礎研究を推奨することは当然だ」といった意見などがあったということです。
引用:このほか、「学会のような組織が、個々の研究者の考え方を制限すべきではない」との意見も出たということです。
引用:結果について、日本天文学会の柴田一成会長は「若い世代ほど、防衛省の制度に賛成が多くなることに驚いた。科学者として軍事につながる研究かどうか、慎重に考えないといけない。今回のアンケートを詳しく分析するなどして、学会としても引き続き議論をしていきたい」と話しています。
まあもちろん、防衛省の制度に反対ではない若手がこれに反発するのは当然なんだけど、さて、どうしたものなんですかね。「欠如モデル」で「啓蒙」できるわけじゃないし。
これ、声明に対する賛成・反対の年齢分布って天文学会員には回ってきてるけど公開情報?ちょっと面白い数字になってる。
で、私が学位とる前後からしばらく割合就職よかったんだけど、それから大学院重点化した上で定年延長と定員削減が始まって今にいたる。
引用:昭和五十年代末には、研究者の高齢化が進み、大学等における研究の活力の低下、将来の研究を担う優れた人材の養成・確保に深刻な影響が懸念されるに至った。
引用:奨励研究員制度は、博士課程の修了者が助手等の常勤的職に就くまでの間、研究の継続を保証することにより、特に、大学等の研究人材を短期的に保有する上で大きな役割を果たしてきたが、
引用:優れた若手研究者の養成・確保のためには、我が国でも本格的なフェローシップ制度の確立が必要との五十九年の学術審議会答申に基づいて、六十年に日本学術振興会特別研究員制度が発足した。
引用:この制度は、博士課程後期の学生を含む若手研究者を、研究者養成の最も重要な時期にあると同時に、現実に第一線の研究にも従事している人材ととらえ、その地位と役割にふさわしい研究条件と処遇を行うことを目的としている。
へえ、みたいな。要するに抜本的な対策はここ40年間なにもとられてないということだわね、、、
日本でもこれくらいすればいいのにという気も。
海部さんや近田さんの時代ならこんなのは当然という認識だったと思うが、まあ、時代は変わる。
まあ極右政権の下で軍事研究するのは寝覚めが悪い、と私は思うが思わなかった人もいて、、、
理研は理研100年の伝統を大事にするわけで。
某君はこれのソフトウェアやるのね。性能とかあんまり情報ないと。また1年毎に遅れていきそうな気もするが、、、
なぜ Intel では x86 以外の全てのものが滅びていくのか。
でもそれでも某君がやれば性能はでそう。
内容についてはコメントしないが、3.11 を体験した今では以下の部分は 違って見えてこざるを得ない。
引用:何か、今までと極端にちがう局面に出会ったとき、ポキッと「折れて」しまうんじゃないだろうかと心配になるのだ。
実際に「今までと極端にちがう局面」で皆様どうでしたか?という。
伊勢田さんははっきりと公式見解である「問題ない、心配するな」をサポートする側についたので伊勢田さんの科学観はそういうものであるというのが私の理解である。
まあそういう意味では宮崎早野論文というのも、我々の目の前にある「今までと極端にちがう局面」なわけで。
東京工業大学の澤田哲生助教(原子核工学): また、もんじゅのような高速増殖炉を使い、そこに閉じ込められないカスだけにすると300年~100年に短縮できる可能性もある。青森県六ヶ所の再処理施設がまだできあがっていないが、あと数年以内には動くことを目指してやっている
まあなので、まずはあと何年かかるかわからないけど再処理技術を「完成」させることに集中して、それができるまで商用の原子力発電は停止にすればよかろう。
別に現在実現していないことを絶対不可能といってるわけではなくて、単に、いつ実現できるか、そもそも実現できるかどうかもわからないものが確実に実現する、という前提で物事を進めるのはいかんだろう、というだけの話である。
原発の将来に関する「冷静な議論」って全部これなのでなんだかなあではある。要するに「こんだけ作って使用済み燃料とか廃炉にしないといけない原子炉とかだしてさらに事故とか起こしちゃったのが単に阿呆であったせいと認めると立場上問題が」というだけ。
eRad は既にあるわけだがこれに、、、 researchmap を統合?
「新たな取り組みでは助成実績などを調べ、どの予算が研究に活用され、どんな成果につながったかを科学論文や特許などとともに記録する。」と書いてあると新たに作るようにも見えるが、、、
まあ、研究費の効果を定量的に評価できるようにしようということ自体は悪くはない。
引用:原子力のテクノロジーは、中国が見放すことで終焉を迎えるかもしれない。
元記事は こちら
引用: If China’s nuclear ambitions wind down, it may be the nail in the coffin for the technology’s viability elsewhere.
まあすみやかにそうなってもらいましょう。要するに太陽電池とか風力とかがどんどん安くなる一方原発は建設費が高騰中でコストが見合わないので新規に作るのは中国でも無理になってきているという話。冷静な議論というか金勘定の結論。
最初は私の挨拶のあと武藤さんの招待講演。
惑星形成の理解はなぜ難しいか?という話から。
実際の事実と発言内容の対応を考えると、早野さんの発言が 2011/3 に広く受け入れられたのは、まず第一に「東大物理教授」という権威による「心配しなくても大丈夫」というメッセージだったから、と考えるのが自然であろう。
要するに、正常性バイアスを強化するものであった、ということ。で、それを「冷静な科学的判断」と(実際には事実に基づいていなかったのに)信じることにした、と。
で、そこで信じたことを今もひきずっているわけだけど、何故そうなるかというのはもちろん国、産業界(まあこちらは色々ほころびが見えてきてるけど)は原発推進のために安全キャンペーンをはる必要があり、それは継続しているから、という理解で十分な気がする。
まあ「日経」サイエンスなわけでもちろん安全キャンペーンの一翼を担う。
筋が通らないことでも「権威」がいうとそういうものだと思う(人は多い)わけで。そういう意味では「原発は安全で必要」と「掛け算には順序がある」はあんまり変わらない。
引用:原発反対派との議論には難色を示しています。
引用: 経団連・中西宏明会長:「エモーショナル(感情的)な反対運動について議論してもしょうがない」
引用:経団連の中西会長は、原発の再稼働に地元の理解が得られないことについて「国民的な議論の場が必要」などと発言したことで、小泉元総理らも参加する原発ゼロを求める民間団体から先月、公開の討論を求められました。
引用:中西会長は「絶対にダメという方と議論しても始まらない」などと述べ、改めて議論を拒む姿勢を示しました。
経団連会長ともなると大変ですね、、、個人的にどう思ってるかは違う気がというか日立としては国がなにもかも保証しなきゃやんないよ、といってるのに、経団連になるということが変わると。
NN チップの電力性能。1ビット以外は4、8、16ビットであんまり変わらない(ほんまかいな)
16bit で 15TOPS/W くらいのがあるけど、何してるんだろ? bfloat16 と かなら5くらいはそれほど難しくないと思うけど10は N7 で、、、まあ0.4V とかならいけそう。 0.3V で動けば15か。
いわゆる「選挙による独裁」ですね。これほど明確な国の崩壊のサインも珍しい。
引用:京については昔から言っていますが、計算機というのはあくまでも 単なる道具であって、どう使いこなすかどうかが鍵です。性能が一番でなけれ ば成果がでない、成り立たないなんておかしいでしょう。
まあそれはそうだ。
引用:日本全体に本当の意味でスパコンの利用者が一体何人いますか。1000人もいません。500人もいるかどうかですよ。スパコンを使いこなすノウハウを持つのには時間も経験も必要だし、非常に難しいことです。スパコンの利用をサポートできる人間もほとんどいません。
いないとしたらそれは誰のせいなのか?という問題はあるが、それは「本当の 意味」を例えば「人外魔境」と定義した場合のことでスパコンを研究や開発に使っている人間の数はもっと多いであろう。
引用:京のことで、一度立ち止まって考えさせたかったのは、ソフトウェアを大事にしたいということです。いくら性能が良いコンピューターがあっても、ソフトがなければ、それはただの箱です。一番を追求しただけのハード作りも、誰も使わないソフト開発も意味がありません。
引用:作る人間が使わないことも大きな問題です。使う人間はどこが問題を考えながら作っていくから、使えるものができていくけれど、作るだけの人間は良いデザイン、こういう機能があると面白い・便利だからと、誰も使わない機能を一生懸命作っていきます。
最近のハードウェア開発はもうそんな余裕はないよね、、、ソフトウェアも。
引用:それから人材育成のこと。今もそうですが、文科省は結果として研究者の養成しか頭にないんですよ。民間にこそ人材を供給して、民間の活力を高めるような人材育成を目玉にしないといけません。できないものをできるようにするソフトウェアを作るのも、ソフトを評価するのもすべては人間です。
文科省が研究者の養成なんか考えてるわけないだろうに、、、というか、民間がこういう人材を必要としているはずだから育成・供給する、という考え方はそもそも間違ってると思う。
引用:そういう人の能力を見極めて高給で雇うようなシステムを用意して、その成果を使ってユニークな製品製作、経営効率や研究開発効率を上げるような仕組みを民間が作らなければいけません。その様な目的や考えが全くないことが、一番の問題です。
引用:ただ単に世界一を目指すのではなく、「スパコンの技術と人材を日本の将来へ繋ぐ」という重要なポイントが欠けてしまっています。
引用:利用者が減ったというのは、大半の人があんな大規模なものではなく、研究室で買えるようなスケールの計算しかやっていないということが主な理由です。
これは間違いなく間違いで、スパコン使うソフトウェア開発が不可能になっているほうが理由としては大きい。
引用:今の所大規模なスパコンを必要とするのは、天文だとか、素粒子だとか、非常に特殊な分野の人達だけ、さらに、そういった普通では作れない難しいソフトを開発できる貴重な能力を持っている人たちの評価が学界できちんと行われない、という大きな問題があります。
それなら我々もっと沢山「京」の時間使えそうなだがそうでもない。まあ能力の評価はできてないわね。
まあもちろん金田先生はずっと前からこういう感じなわけだけど、これをそのまま載せる HPCwireJ の見識(あるいはそのの不在)は問われるべきではあろう。
2009年なので Fermi の頃か。
地震が起こった時は三鷹にいた。多くの通勤とは逆方向なのでなんとかなるかもということで移動開始したのが7時過ぎ。 twitter によるとその直前に「原子炉冷却機能が停止」のニュースをみている。車の中ではラジオのニュースで結構ずっと電源車がとかきてもつながらないとかやってた。
原発史上最悪の事故になりかねない、という感覚はあった。しばらく西風、ということでまだ避難の必要はなかろうと判断して11日は寝た。
で、12日の最初の tw
しばらく後:物理学者を名乗っていても核反応は止まっているのでメルトダウンはない」とかいう人がいるのが 理解できん。
何故デタラメな理解が社会に蔓延していた(いる)か、は今はなんとなくわかる。
どうすればもうちょっとまともな理解に基づいた社会にできるか、は今でも?ではある。
引用:70000人ではなくて24500人。これだとがんの罹患者の推定はもっと減って24人から70人くらいになって、23人のガン患者は非常に少なめだが普通の罹患率の下限になる。
あれ、これ、「トモダチ作戦に参加した全米兵数」と「ロナルド・レーガ ンに乗っていた人数」を混同してない?
「トモダチ作戦に参加した全米兵数」2万5千人を分母にすると普通の罹患 率になる、として、23人は「ロナルド・レーガンに乗っていて被曝」した人なので フルに乗ってたとしても5000人くらいで分母が5倍くらい違う。
ということは、どういうことか、というのは皆様考えてみて下さいな。
この記事の内容には多数の問題があるのは(これ日経サイエンスの記事と 中身ほぼ同じなので)今更いうまでもないが、内容以前の問題はこちら
内容は、日経サイエンスのほう真面目に読むと面白くて、2011/3 では tsuda, 47news が早野さんに近いが、そもそもそれらが「早野氏の情報に関連 する発信」をしたことにより「早野氏の発言は異なるクラスターに広く読まれ ることになった」とある。
つまり。早野さんの発言が事実に立脚したものかどうかではなく、マスメディアに取り上げられたことが早野さんの発言が拡散した要因である、というのが少なくとも記事に書いてあることである。
で、この時点では「科学クラスタ」なるものが存在しているとは書いてな い。図にもそもそも早野さん以外の研究者の名前はでてこない。
で、2012/3のネットワークの記述になると、突然「科学クラスターは議論の中心から大きくはずれ、外側に位置するようになった」とある。
図を見ると「科学クラスター」は早野さんと菊池さんから構成されている わけで、本人の意図はともかく「メルトダウンじゃないだす」発言が広く知ら れた菊池さんの続するクラスターなるものがあるなら中心から外れるのを問題 と捉える視点はなかなか理解しがたい。
一方、記事を引用:中心になったのは「福島は放射線物質によって汚 染させている」と考え「脱原発」を主張するインフルエンサーらを中心とする 懐疑派のクラスター、
引用続き:そして「政府や科学社は放射線による被害を隠している」 といった極端な懐疑論、「日本はもう終わり」といった終末論を語るアカウン トを中心とするクラスター
「福島は放射線物質によって汚染させている」というのは、少なくとも それが単純に相当量の放射性物質が福島県の色々な場所に様々な量ばらまかれ た、生活にも農業等にも影響があった、まだ線量が高いところもある、という ような意味では事実であり、科学的な理解でもあろう。
また、真っ当な「科学的」ないし「経済的」観点に立つ時に「脱原発」は 合理的な方策ではない、すなわち、原発推進のほうが「科学的に正しい」と いうのはなかなか難しいであろう。
ということは、この図が示すことは、記事を書いた人が「科学クラスター」 と思いたいものが、実際の真っ当な科学的認識からどういうわけか遠く離れて しまった、ということである。
共引用分析というのはかくも強力な道具なのです。
結局、早野さん、菊地さんを含むクラスターが「科学クラスター」である、 というのは、記事を書いた人の信念ではあるかもしれないけれどそれ自体が科 学的な根拠を持つものではないわけで。
それにもかかわらずそれだけが正しい「科学」であるという思い込みがあるために色々筋の通らない主張をすることになる。
7年で6倍。2005年にはまだ65nm だったから進歩は明らかに遅くなっている。
まあでも、何度も書いてるように、スケーリングの進歩が遅くなってることより、微細化しても速くも省電力にも昔ほどはならないことと、「値段が上がる」ことが問題。
737 MAX 8 2回めってなんかやばいのではこれ。
第164回(特別版 第2回) 場所: R-CCS 6階講堂
講演要旨:
科学的研究とそうでないものを分かつものはなんだろうか。この問いへの一つの答えは、経験科学は実験や観察に依拠して理論構築するというものである。では、その見方によれば計算機シミュレーションを用いた「実験」はどう扱われるだろうか。
計算機シミュレーションによる研究は科学と言えないのだろうか。計算機シミュレーションは近年は科学哲学においても注目されており、この問いに関わるような考察も行われている。
今回の講演ではそうした科学哲学の近年の動きを踏まえながら、計算機シミュレーションの科学における位置づけについて考えていきたい。
とのこと。伊勢田さんですか。まあ皆様どうぞ、みたいな。
まあその少なくとも日本の科学哲学の扱うべき問題はそれなのという気はするが学問の専門化というのはそういうものであろう。
引用:To date, neither Miyazaki nor Hayano have responded in the customary fashion, which would be to answer Kurokawa’s original letter criticizing their published research point-by-point.
引用:Kurokawa has published an analysis of Miyazaki-Hayano paper 1 in the March issue of Kagaku in Japanese, and will be publishing detailed analysis of paper 2 in April 2019.
とりあえず御紹介でした。
早野さんの講演会のレポート。まあこれでは不誠実には見えるであろう。
午前中チーム定例。午後というか昼飯後 David と議論。
ハミルトニアンというかポテンシャルを複数項に分割するタイプのスキームで、エネルギーにセキュラーなエラーがでない条件はなにかみたいな話。
無限回微分可能で収束半径より小さい時間刻みなら多分大丈夫なんだけど、その厳密な証明とか、有限回しか微分可能でない時にはどうかとかそういう話。
DOPRI853 はみんなライブラリだれのどれ使ってるのかしら?やっぱり これなのか?
70年代のコードの香り。でも 2009年が最新の更新。
というのは、宮崎早野論文は制度なり約束事としての、あるいは社会的なものとしての「科学」について、よほど普通でない定義をしない限りその定義を完璧に満たすであろうから。
まあだって、国際的な権威がある(はずの)学会誌にきちんとした(はずの) レビューをうけて掲載され、「重要な論文」として Science とかでも紹介さ れ、国の委員会にまで採用された論文なわけで。
一方、中身を読んだら、これはまともな論文ではない、というのは「多く の研究者」にはほぼ明らかである。
まあ決して中読まないひととか、読んでも「これは大丈夫」といいはる人とかそもそもレフェリーとかもいるけど。
私第二論文は黒川さんの批判がでるまでそもそも読んでなかったけど、第一論文については(あんまり深くはないが)文句はずっと前に書いてるのでこれについては後出しではない。
まあとはいえあのレベルでおかしい論文を仮にも高名な東大物理の名誉教授が書くというのは想像を超えてはいた。
と、それはともかく。
まあなので、私の主張はもちろん、少なくとも社会的な(あるいは政治的な)ものとして「科学」であることと、まともな「科学的方法」(それがなんであるかはともかく)にそった、通常の意味で「まともな科学」であることの間には特に関係はない、ということになる。
個人(ないしは集団)の行動が後者の意味で「科学的」であることはもちろん可能なんだけど、それは例えばルールによって強制できるものでは多分ない。
逆にいうと、制度なり組織として「科学」であるように見える集団の中で の慣習や「ルール」は、必ずしも通常の意味で「まともな科学」であることを要求していない。
こんなのわかってるよ、という人も多いし、そもそもなにいわれてるかわからない、という人もいるわけで。
実際にこういう問題がおこっているところでこういうものが、みたいな話をできないといけないんだけど、、、
あとは今なら git はいるか。
Becoming irrelevant なんて見出しがあったりして割合ストレート。
記事の最後の文:Romm cautions advanced nuclear developers to remember that renewable and energy storage technologies are also improving. “One of the biggest mistakes that [nuclear] business plans make,” he says, “is to assume that the competition remains static.”
日経サイエンス4月号は古田さんのコラムとか滝・古田記事とか他にも多数問題があるので、そちらもなにかしらいっておくべきではあろう。
宮崎早野論文とか内藤論文とは違い、地上でサーベイメータと D-Shuttle (内藤論文と同じ)を比較しました、というもの。
ものすごく当たり前なんだけど、比が 0.15 とかいった意味不明な結果で はなく、屋外で 0.7-1.0 くらいの値になる。
で、宮崎早野論文とか内藤論文はなぜ駄目か、というのももちろんちゃんと書いてある。
第一著者の田尾陽一さんというのはこういう方で、山本義隆と駒場から大学院まで同級。
「山本義隆君との付き合いは物理学科・物理大学院・ベトナム反戦闘争・東大闘争・東大裁判闘争…などなど、56年になろうとしている」とのこと。
ふくしま再生の会代表。
何故かというか、これ、、、うーん、みたいな。
4年と1年。
引用:要旨:第一論文の C = 0.15 は、伊達市民の被ばくを避ける努力の結果であり、これを一般化して被ばく線量の見積もりに用いてはならない。
ということがきちんとデータに基づいて示されています。必読。
引用:表1に示したデータは、図1の範囲の外にも広げてあるが、低線量エリアのデータは間引いてある。航空機モニタリングによる線量を横軸に、リアルタイム線量計による地上1mの空間線量を縦軸にとったグラフに、学校、集会所等、森林公園等を分けてプロットしたものを図2に示す。
引用:この図から「地上/航空比」は、学校で 0.22、集会所等で 0.50、森林公園等で 0.78 と大きく異なっていることがわかる(梁川中学校のデータは異常値として除外している)。
引用:第一論文で C を算出するのに用いられた6つのデータセットのうち、このデータセットの期間を含む最初の2つのガラスバッジのデータは、大部分15才以下のこども達のものである。
引用:これらのことから、特にこども達が念入りに除染されたところだけで生活できるよう配慮された結果として、0.15 と小さな C の値が得られたことがわかる。
引用:つまり、C = 0.15 は除染の努力の結果であって、これを一般化して被ばく線量の見積もりに用いることはやってはならないということになる。
ということです。
2年前の榎木さんの記事。記事の本題はともかくとして
引用:しかし、老舗の「科学」(岩波書店)や「日経サイエンス」の数倍の4-5万部の発行部数があったと言われる。
え、「科学」と「日経サイエンス」って部数同じくらいなの?科学は1万部というのは本当らしく(すみません、3000部くらいかと思ってた、、、)「日経サイエンス」も1万くらいっぽい。
NISTEP のこれによると80年代で3万くらいだったと。
まあ若い人は紙の雑誌なんか読まんわね。
とはいえ、90年代にすごい勢いで減ったのはなぜだろう?といっても基本的には科学技術一般に対する夢みたいなのが消えたせいではないかしら?
ちなみに我が家では科学も日経サイエンスも読んでます。日経サイエンスは毎月リアル本屋さんで買ってます。なんか老人感高い。
週刊金曜日。特に新情報はない感じ。
これで12FFCに比べてNREが倍になってトランジスタ単価も同じかちょっと高くなってとなると、どういうメリットがあるのか難しい。もちろん、同じ電圧ならクロックすごく上がるんだけど、それでは電力あたり性能上がらないしNRE考えるとトータルコストも、、、
一方同じクロックなら電力下がるけど、価格性能比では上がらないので電 力ドミナントなところまで面積あたりの性能が高くないと意味がない。これも 多少の差では NREにのみこまれてしまう。
N5になってよくなる感じもしないので、これ結構大変な時代になったということではある。
アーキテクチャとアルゴリズムで電力と価格を下げないといけないという。
原稿はまだできていません。
すみません。(>各方面)
BG/Q では10% くらいだった実行効率が KNL では 新しくそれ用のコードにして 4% くらいとのこと。なかなか大変ですね、、、
よく読んでみると、これ、宮川氏への内定通知は人事委員会・委員長からの連絡で、白紙撤回したのも人事委員会?ということは、教授会にでる前なのか。
宮川氏によるまとめには「今回は単に人事委員会で最終候補者が決定され、学科教授会での承認が終わっただけにすぎない」とあり、「学科教授会」まで承認したと読める。
一方、「図4」には今後の駒場の方針として「教授会の承認が得られるまでは人事選考が確定しないことを候補者に明示的に告知するなどし」とあり、今回の候補者への連絡は教授会の承認前にその点が不明瞭な形で行われたことを示している。
図4における教授会は総合文化研究科教授会であり、「学科教授会」は実は統合自然科学科の学科会議か生命環境科学系の系会議であり、違うものであるということであろう。
国立大学の慣行としては学部(研究科)教授会通った時点で内定であり採用手続きを始める、教授会の前はなにか起こる可能性はある、というのは結構確立していると思う。
連絡するほうは、「これはまだ教授会通ってませんから決まったわけではなく」ときちんと伝えるのはそもそも必須なわけで、それちゃんとやってなかったのは確かに論外ではある。
それは当然理解されているものである、というつもりだったんだろうことは容易に想像されるが。