牧野の公開用日誌
つっても、非公開のを別につけているわけではない。
Copyright 1999- Jun Makino
2012/05
2012/04
2012/03
2012/02
2012/01
2011/12
2011/11
2011/10
2011/09
2011/08
2011/07
2011/06
2011/05
2011/04
2011/03
2011/02
2011/01
もっと昔
当面の予定
- 2006/10/xx UP 〆切 仮題「重力多体系と専用計算機」
- 2012/6/28 14 読売
- 2012/6/29 13:30- JST なにか@JST/K’s五番町ビル
- 2012/7/2 10:30 中里さん
- 2012/7/2 13:30 NEDO 説明会@川崎
- 2012/7/3 17 イノテック
- 2012/7/4 13 連携推進会議@理研東京事務所
- 2012/7/4 17 HPCI 計画推進委員会なんとかWG@本省3F 3F2会議室
- 2012/7/5 11 GSIC 運営委員会@2階会議室
- 2012/7/6 午後神戸何か
- 2012/7/7 15 車チェック
- 2012/7/9 14 SS研企画会議
- 2012/7/10 第4回HPCI戦略プログラム合同研究交流会@AICS
- 2012/7/11 15-18 筑波
- 2012/7/13 10 イノテック
- 2012/7/13 13-18 筑波
- 2012/7/14 11 車検
- 2012/7/16-8/17 tentative plan for MODEST-11B
- 2012/7/13 16 eASIC+イノテック
- 2012/7/18 教授会
- 2012/7/19 16 つくば
- 2012/7/20 9:30- JST なにか@JST/K’s五番町ビル
- 2012/7/26 機構ワークショップ
- 2012/7/27 13:30 私用
- 2012/7/31 観山さんなにか
- 2012/7/末 岩波〆切1
- 2012/8/15-17 Piet 研究会(tentatively MODEST-12)
- 2012/8/20-31 IAU GA@北京
- 2012/8/20 なにかあるかも?基盤S?
- 2012/8/20 SS研
- 2012/8/20 岩波〆切2
- 2012/8/21 17 戦略運営委員会
- 2012/8/31 AICS Cafe
- 2012/9/6-7 アクセラレーション研究会@福井
- 2012/9/19 教授会
- 2012/9/末 岩波〆切3
- 2012/10/14-18 CCP2012@神戸
- 2012/10/17 教授会
- 2012/11/14 教授会
- 2012/12/18 教授会
- 2013/1/23 教授会
- 2013/2/8 卒論提出〆切
- 2013/2/14 卒論発表会
- 2013/2/20 教授会
- 2013/2/28-3/1 AICS 国際シンポジウム
- 2013/3/21 教授会(3/20が春分の日のため)
定例
- 月曜午後 井田研セミナー
- 水曜 午前(原則)研究室セミナー@210(内部ページ)
- 木曜 午後14:40 藤垣研セミナー 5/17, 24, 31, 6/7,14,21,28, 7/5,12
- 金曜 17-18? 研究室輪読セミナー
- 土曜 26-27 Dr. Knop Talks Astronomy (Popular Talk) SLURL
- 理研 TL 会議 6/1, 7/6, 8/3, 9/7, 10/5, 11/2, 12/7, 1/11, 2/1, 3/8
- 理研 進捗ミーティング 7/26 8/16 9/20 10/25 11/22 12/13 1/24 2/14
地震・原発関係リンク
- リアルタイムモニタデータ
- もうちょっと遅いデータ
- その他
2012/6/30
2012/6/29
- そういえば、昨日書いた24年前のプリンストンでの縦飯では、某先生(っ
て昨日名前が書いたけど)が全ての自然科学の基礎としての素粒子物理の重要性
について熱く語られて、私は後で素粒子の人って今でもあーなんですか的なこ
とを指導教官氏に聞いたのであった。
- 掃除機の塵からセシウム
- 引用:東京電力福島第一原発事故後、常総生協(本部・守谷市)と国立環
境研究所(つくば市)は、家屋内の放射能を調べるため、掃除機内のハウスダ
スト(室内の塵(ちり))を収集、測定している。
- 引用:ホットスポットエリアの茨城県南部や千葉県北西部などでこれまでに250世帯ほど調査した結果、放射性セシウムの平均は1キロあたり1865ベクレル。焼却灰に関する国の埋め立て基準(1キロあたり8千ベクレル以下)を上回る塵も5世帯で見つかっている。
- 平均で 2000Bq/kg は大きな数字だけど、その辺だと表面近くの土は10万超えてる
だろうから1%そういうのがはいればそれくらいになる。
-
京大元教授、助成金横領の疑い 新薬開発巡り不正会計か
- なんとかセンター長とかいったら完全に個人特定されちゃう、、、
- 預け金自体は我が大学でも学長選がらみで色々あった話で、
その辺は倫理規定的にはともかく業務上横領とかいう話にはなってないんだけ
ど、一体なにがあったんだろう。
- 国家公務員には政治的行為禁止規定があるんだけど、人事院規則を国立
大学教員に適用されるかどうかはなんだかややこしそう。
- まあ、なので、その辺にいるかもしれないけどデモに参加はしてないか
も。
- しかし、政治的目的を広く解釈したら、「京」のアーキテクチャは時代
遅れだと書くのだって「政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張し又はこれに反対すること」だわね。そんなの知らない。
2012/6/28
- 福島第一1号機、建屋内で過去最大の線量計測
- 引用:計測は、配管が通る1階の貫通口から内視鏡と線量計を入れて実施。
地下階には、格納容器下部の「圧力抑制室」があるが、カメラでは損傷は確認
できなかった。
- 引用:汚染水の深さは約5メートルで、線量は地下階に入った段階で約30倍の毎時625ミリ・シーベルトにはね上がり、汚染水の水面近くで最高を記録した。
- この 10Sv/h が、水の汚染が見えてるものとすると、だいぶ昔に早野さ
んが計算してた 500Bq/kg で 0.03uSv/h というのの9桁上で1E11Bq/l、
100テラベクレル/立方メートルとか。
- オーダーはそんなものか。福島とか関東にばらまかれた量より桁で多い
量のいろんなものが建屋の中にあるわけだから。
- 1年前の東電発表 高濃度汚染水の放射能量、72万テラ・ベクレル
- 引用: 東京電力は3日、福島第一原子力発電所の原子炉建屋などにたまった計10万5100トンの高濃度汚染水について、含まれる放射能量が約72万テラ・ベクレル(テラは1兆倍)に上ると発表した。
- これは7テラベクレル/立方メートルとか。1号機のは1桁多いが、放射線
レベルも2,3号機より1桁高いとのことなので矛盾はない?そうなると総量がおかしい気が
するけど。
- とはいえ、汚染水処理の意義がちょっとよくわからなくなる数字な気が。
炉心とか燃料の冷却が目的なら、建屋内から回収した水をそのまま上からかけ
ればそれでよかったんじゃないのかなあ?
- 今でも1-3号機合わせると1日数百トンの水をいれてるから、それくらい
を処理してないといけないわけで、計算上はもとあったのが10万トンオーダー
とすれば1ヶ月でほとんど入れ替わって放射性物質の濃度が 1/3 とかくらいに
さがって欲しかったはず。
- 2号機とかについてはある程度は下がってたはずで、1号機で何が起こっ
てるのかちょっと疑問。まあその、線量計が壊れてたとか、、、とはいえ、
最初から 625mSv/h とかでてるからその時点で壊れてたとも考えにくいか。
- 「イノベーション創出を支える情報基盤強化のための新技術開発」委託業務の公募について
- 公募要領に予算規模が書いてない気がする。申請書の記入例は
直接経費6億で間接経費3割。この規模で3割間接経費つくのはすごい。
- 国家課題対応型研究開発推進事業ってなんだろうと思ったら、検索して
トップにでてきたのが「原子力基
礎基盤戦略研究イニシアティブ」「原子力システム研究開発事業」
- 国(というかここでは研究開発局だが)の方針には去年の 3.11 以降少しのブレもありません、みたいな。
- 昨日研究室のプリンターに卒研生のノートから出力できるような設定をした。
H君どもども。微妙に意表をついた構成でちょっとはまる。なるほど、地惑の歩き方をみるとネットワーク構成の全てがちゃんと書いてあるのね。
- 来週、再来週の予定がなんか私としては著しく異常だ。学外での会議とか説明会とか多すぎ、、、
- そういえば私「原子力システム研究開発事業」を題材とした作文能力研修 とか書いてた。
- つうわけでゴミ雑誌、、、じゃなくて某誌、、、でもなくて New Astronomy エディタ仕事処理。
- IF は 1.6 だそうな。PASJ は最近は5前後だそうな。
- Most Cited New Astronomy Articlesの半分くらいがオランダ人1号関係である。 (私がはいってるのもある)
- この雑誌大丈夫かどうかかなり心配。
- 明日の会議は五番町と書いてあるな。会議終わったら南南東方向に移動してみるかな。
- エディタ仕事終了。なんか時間かかった、、、
- 覚醒剤、、、えええ、、、
- 宛先検索システムって学外からでも見えるのか。教員はまあいいとしても、、、
- 3・11後のサイエンス:ご冗談でしょう、野田さん=青野由利
- 引用:
あのファインマンさんがこの状況を見たらなんと言うだろう。発生から1年
以上たつのに核心がみえてこない原発事故の検証作業。
- 引用:
にもかかわらず、「安全は確認したので再稼働を」と言ってのける日本のトップ。今ごろ明るみに出る放射能測定のデータ隠し。それこそ「ご冗談でしょう」と言いたくなる。
- 途中省略
- 引用:
チャレンジャー事故から17年後、スペースシャトル「コロンビア」が地球帰還の際に爆発した。事故原因は、もちろん、Oリングではない。ファインマンの徹底した調査をもってしても別の要因で起きる次の事故は防げなかった。原発も同じかもしれない。
- 良い記事だと思う。まあその、ファインマンが必要なほど難しい状況ではないと思うが。
- Lichtermeer(光りの海)
- なにかで明るく、というのは良いと思うのですが、どうでしょう?
- 英国風ユーモアの伝統は今に生きている
-
Natural Exposure to Gamma Rays in Background Radiation Linked to Childhood Leukemia
- 引用: The case-control study, based on tens of thousands of
records from a UK national cancer registry,
- 引用: is the largest such study ever conducted on links between childhood cancers and natural background radiation levels.
- 引用: 'We found a statistically significant correlation between
natural gamma-rays and childhood leukemia,'
- 引用: 'What is new in our findings is the direct demonstration that there are radiation effects at these very low doses and dose-rates.
- 引用: The team found that there was a 12% increase in the risk of
childhood leukemia for every millisievert of natural gamma-ray dose
- 引用: to the bone marrow.
- 引用: The relative risk increase is likely to lie within a range from 3% to 22% per millisievert.
- 1mSv あたり 12% の小児白血病の増加って本当かよという気もするわけですが、、、
- 日本では小児白血病は10万人・年あたり4人程度なので、ちょっとチェッ
クをさぼってイギリスでもこれくらいとする(すみません、元論文みてないの)
とすると 1Svでこれが120倍の500人、10年間として5000人で5% か。
- 白血病だけで 1Sv あたり5% は小児であることと、死亡率でなくて発症率であることを考えるとそれほどおかしい数字ではないのかな?
2012/6/27
- メモメモSSH tips
& tricks
- メイル処理24時間遅延中
- 不調なので帰って寝る。
- で、その辺の積んである色々なものをランダムに読む。日経サイエンス
の6月号に大栗さんの記事がでてて、88年には江口さんとこの助手で IAS に出
張してたとのこと。
- 88年11月に杉本は学振の日米なんとかで IAS にきていて、
私は某スーパーコンピューター研究所のお金で SC88 にいったあと(だったと
思う)やはり Piet のところにいってた。
- で、杉本さんと江口さんと誰か若い人と私で、
確かその若い人のところ(IASのハウジング)で晩飯食ったような
記憶があるんだけど、、、
- まあ捏造された記憶かも。
- あまりにも異常な日本の論文数のカーブっていっても、
- 2000年代前半に多くの国で急に論文数が増えたのがむしろ異常な事態だっ
たんじゃないか?つーか Elsevier がゴミ雑誌大量に作ったせいじゃないの?
- あー、Elsevier 某誌のエディタ仕事しばらく放置してたの思い出した。
- 福島市の測定結果はこれかな?あ、違う。
- 4月分だけど
これか。15%が規制値オーバーと。シイタケの最大は 9170Bq/kg
- しかし、市内農産物と市民持ち込みでなんか桁で汚染度違うのね。
2012/6/26
- 一昨日丸善ジュンクで見つけた武谷「弁証法の諸問題」の原子力がどうこ
うというところだけ読む。1947 年と48年のもの。まあなんというかバラ色の
夢一杯の文章。
- その武谷が30年たつと「原子力発電」を書くことになるわけで、それは
何故か、その変化は正しいものか間違ったものか、は考えてないと、
1947 年の武谷と同じところにとどまることになるんではないかなあ。
- 中里君におどされたが今回提出する申請書はたいした量ではない。なんだ。
- 2012/6/26 13 Alchip
- 某君の日本語直してぶつくさいってたら、それの1000倍くらい大変な
英語修正をしていたらしいオランダ人がぶつくさいいにきた。いやもう
お疲れさまでございます。
- 風邪ひいた。帰るか。
- 依然不調。
- ここで調べてもなにもでない。
誰かブロックしたはずだが、凍結中のアカウントとかはでないのかな?
2012/6/25
- 大規模障害
の概要と原因について(中間報告)
- 引用: しかしながら、脆弱性対策のためのメンテナンスはバックアップ
をしてあるシステムについても実施しておかないと、メンテナンス実施後にハー
ドウェア障害が発生してバックアップに切り替えた途端に脆弱性対策が講じら
れていないシステムに戻ってしまうことが過去に発生し、
- 引用続き(1): 脆弱性対策がなされていないシステムが動き続けていたという反省に立ち、脆弱性対策のメンテナンスに関しては対象サーバー群とそのサーバー群のバックアップ領域に対して同時に更新プログラムを適用するという構造に修正して実施しました。
- 引用続き(2): そのため、今回のメンテナンス実施において、対象サーバー群のデータ消失と同時にバックアップ領域のデータも消失したという事象に至っています。
- まあ、この他にも基本的なミスがあるんだけど、一番致命的なのは
これ。サーバとそのバックアップに同時に同じ間違った操作をしたので、
バックアップごと全部消えたと。
- ハードウェア障害には対応できてもソフトウェアの人為エラーに対応で
きる体制じゃなかったということ。
- まあ自分とこのも今は2重化しかできてないからね、、、
- まあその、チェック体制というものは事故が起こるところまでグダグダ
になることがある、というだけの話ではある。まとめて管理してるとまとめ
て被害がでると。
- まあ原発だって起きた事故の影響がでかいだけで同じことではある。
- というか、事故の影響がばかでかいものが同じようにグダグダになって
しまうのが問題、と思うか、絶対グダグダになるんだから
事故の影響がばかでかいものを作るのが問題、と思うかみたいな話。
- でまあ、グダグダになってはいけないんだから、グダグダになってない
はずである、というのが安全神話。
- そういえば、イカからは Ag-110m かも、という話は前に書いたんだった。
- 採択!きた!
- 専任教員の公募について。いうまでもないが私になにか影響力があるってわけじゃないけど、宇宙科学って書いてあるので関心ある人は応募してみるといいかも。
- 「さく
らのクラウド・ストレージに関する報告書」 ストレージはIBなのか。
- でもまあ、使う側がどのくらいの規模で共有ファイルサーバ使いたいか
によるけど、大きな共有ストレージって single point of failure とボトルネッ
クの両方になるわけで、それって利用イメージからずれてないのかしら?
- 共有ファイルサーバの性能問題は18年前に駒場の教育用計算機センターでいろいろ、、、まあX端末のなんとかとか他もあったけどね。
- 「まじめに原発反対運動に取
り組んでいなかったことは明らか」とかいうのもありました。 こういう
の用のツールとかあるんでしょうね。
- 私の感じる、原発問題の優先順位。でも、「名を正す」ことから始めるなら?
- このまとめについてた広告が「面白いほど、とれるとれる!」(ダニ捕りマット)でちょっと笑った。
2012/6/24
- まず牧野センセイが信用に値するんでしょうか?って、、、
- 当たり前だが、私は普通(くらいだと自分では思ってるけど)の研究者だから、適当だったり間違ってたり、なかなか間違いを認められなかったりする。
- そうでないよう努力はしている「つもり」ではあるけど、それがどれくらい成功しているかは自分では判断しがたい。
- そもそも一流の研究者ってのは基本的に頑固で容易には自分の間違いを認めないってのは前に書いた気がする。
- で、自分が間違えることがない人しか他人の間違いを指摘してはいけない、ってわけではなく、お互いに間違いは指摘しましょうね、ってのはまあ科学の標準的な手続きの一部。
- 【緩募】講演後の質問に、思わず「あなた、話を聞いてましたか?」と言いそうになったときに使える、婉曲的な言い方。
- いや、それ多くの場合に説明が下手だっただけだと思う。
- あー、駒場の後期課程再編成ではついに科史科哲は旧基礎科第二(現在学
際科学科)の一部となったのね。
- まあしかし、こんなコースわけしたのか、、、
固定化して時代遅れになるのはしょうがないけど、全力で
時代に逆行するほうに変化していかなくてもいいと思うんだけど、まあしょうがない。
- しかし、大学院は科史科哲は相関基礎のままか。
- もぐさ
んの件から感じていた、いくつかの集団についての違和感がはっきりしてきた
ように思います。
- 続き:威勢の良い人の論調に惑わされて同調し、人権を軽視して糾弾するやり方は、いくら他で正しい事を主張してもそれを台無しにしてしまいます。
- この相変わらず感が素敵。
- と、それはともかく、福島の事故以降、科学とか科学技術って一体なん
だっけ、というのが、普通の研究者にとっても、自分なりに答をもつべきだし、
また科学論とか科学哲学の研究者にとってはさらに大変な問題であろう。
- 要するに、少なくとも対外的には決して起きないといっていた事故が現実
に起こったということは、数十年間にわたって原子力工学の研究から建設・運
用にいたる産官学複合体が極めて重大な機能不全を起こしたまま規模を拡大
してきた、ということである。
- それが、予算の出方とか政治がどうこうということはできるけど、
それでも他の分野と同じような体裁で進んできた、完全に制度化された
研究開発で起こったわけ。
- そうすると、原子力は制度化された研究開発の体裁をなしていても実は
マトモな科学技術ではなかったとするか、逆に実は(これほどの事故を起こし
ても)原子力は科学技術としてマトモであるとするか、まあどっちか。
- とはいえ、後者の立場は正気の沙汰とは私には思えない。
- そうすると、前者の立場、即ち
原子力は制度化された研究開発の体裁をなしていても実はマトモな科学技術で
はない、ということになる。
- では、他のいろんなものは実はマトモなのか?とか、まあ
それ以前にそもそもマトモとはいかなることか、とかそういう
こともある。
- 理論体系としては、だから「マトモ」とかいった価値判断はいれないで、
制度化できたものが科学、というか、単に制度化自体を分析対象に、
みたいなことになるけど、それは結局ストロング・プログラムでいきます、
って話になるような。
2012/6/23
- あ、ちなみに、私はきくちさんのことを「科学者の中でもちょっとアレ」 とは決して思ってません。と10月に書いた。
- むしろ、多くの科学者の普段の言動は(専門の研究においても、専門外のことについても)あーゆー感じで、適当なことをいったり間違いを決して認めなかったりする。
- 大雑把にいうと、なので科学者は信用できないってのがファイヤーアーベントで、それにもかかわらず科学には信用できるところも確かにあるよね、
というのがラトゥールの話。
- で、信用できるとことそうでないとこは何が違うの?といわれても簡単には説明できない。
- まあ、現在論争があるようなところは信用できないに決まってるし、
何十年も前からわかってることでも問題の科学者はそのことを知らなかったり
するとその人はその問題については信用できない。
- でもまあ、業界の常識でわかってることになってることだって大丈夫とは
限らない、という問題も確かにあるわけだ。
- で、ここ、特にこれ
について思ったこと。
- 後知恵としては、原発から北西方向の高濃度汚染エリアから中通りの福
島市周辺くらいについて、空間線量のレベルが高いというだけではなくて避難
しないことのリスクをもうちょっとちゃんというべきだったと思う。
- 当時私は甲状腺がんリスクとかよくわかってなかったわけだけど、まあその
ICRP/IAEA/WHO 的見積もりの信頼性はうたがわしいってことくらいは、、、
うーん、当時その辺あんまりよくわかってなかった。
まあ、今でも良くわかってないということくらいしかわかってない気も。
- 「ファーストサーバ」データ消失被害の国内ウェブページ一覧明らかにコンプリートではない。AICSないし。
- 今日は完全休養日、、、と思ってたらいつのまにか夕方に用事が。
- これは凄い:近代科学の行き着くところ:虚構の体系
- 凄いのは、夏目氏による(本人が見た)捏造パターン分類。必読。
- 同じブログから スギの奇形を発見:放射線障害か?
2012/6/22
- 真相深層とかいうなら中間評価の議事録くらいチェックしてから記事にすればいいのに。
- AICS のページが消えてるのは例のファーストサーバのせいなのね。
- お、AICS ページ復帰した。
- 某論文のレフェリーコメントに "The english in the paper is very
good, thanks!" って書いてあった。あまり経験したことがないっていうか、
よっぽど他のアレがアレなのかね?
- 研究員っていっても60歳定年という、理研では極めて少ない常勤ポストだからねこれ。
- 私の理研のポストなんか毎年更新で5年までとかだ。まあ、それはそれとしてだ。
- 私の立場とか名誉というのもあるしなにが正しいと思うかということもあるわけで、それらに対して組織の論理を優先させるわけにもいかん。
- あ、これの話。
- うーん、警察発表
より少ない数字を主張している人は警察も人数を過大に発表してるというのかしら?
- 2012/6/22 13:30 神戸とTV会議の予定
2012/6/21
- ファイヤーアーベント「自由人のための知」から(日本語訳だと6章P173)
- 引用:私はここで読者諸君にこの例から得た教訓を忘れることなく、鍼灸
治療、漢方医学、按手療法等に対する「科学的」論難を耳にしたり、
「一流の科学者」の原子力およびその施設の安全性に対する評価を読んだり、
(中略)した場合に思い出していただきたいとお願いしておく。
- ここでの「教訓」は、「一流の科学者」による占星術に対する論駁が
とても科学的に適切とはいいがたいというもの。
- 引用続き:科学者をあっさり信頼することはできないのである。科学には
科学の興味があるのであって、この興味は必ず、彼らの言う証明、およびその
証明の適性に影響を与えずにはいない。
- 引用続き:科学者が知っていることは非常に少な
いのであるにもかかわらず彼らはそれよりずっと多くを知っているかのごとく
見せかけ、単なる風聞を、あたかも確立された事実であるかのごとく扱い、
盲目的願望を科学的思考の基本的「原理」であるかのごとく見せかけている。
- これは別に2012年の日本の話ではなくて 1970年代後半のアメリカの話。
- 青山で「広義の統計力学・物性理論」教授の公募が。そういえば国立大
学から私立に移りたいといっていたその辺が専門の先生がいましたね。
- で、私の相対主義に対する立場はこの辺: 科学の発展の意味
- これは年報「科学・技術・社会」Vol6(1997)にのっけたもの。もう15年も前か。
- しかし、私はファイヤーアーベントの書いたこと(の日本語訳だけどさ)
を引用したわけで、「日本でふつうにファイヤーアーベントの科学哲学とおも
われてるもの」(と書いた人が思ってるもの)がなにかなんて知らない。
- うーん、今使ってるノートが(クラッシュとは関係なく)色々不具合があ
るのでなんかに換えたいんだけど、今だと MBP が液晶解像度が圧倒的で価格
はそこそこで、ハードウェアとしては他の選択枝がありえない感じ、、、
- MBP 買って Vine いれるか。
- まあ、15年前に考えてたことをちょっと思い出そうとしてみると、
受容・変換のプロセスが発展を担うのは間違いないとして、それがでは
なんらかの「正しさ」みたいなものを保証するかというと別にそういう
ふうには考えていない。
- 単にそこには発展がある、というだけ。まあ、しかしそれが本当に量的な
ものを含めた成長につながるには人間を含めた様々な資源の投入が必要で、そ
の意味では(当たり前だけど)科学は全く自律的に発展するわけじゃなくて社会
との相互作用がある。
- まあその、原理的にはこの辺で実在論とか認識論の話と科学理論に対す
るモデルの話の関係はどうなってるかというなんだかわけの分からない問題がある
のは皆様ご存じの通り。
- 例えば、客観的世界の実在を仮定しちゃえば、話は簡単になってそれな
りにすっきりすると思うんだけど、そういう主張を明示的にしている科学論とか
の研究者っていたっけ?
- 2012/6/21 16 来客
2012/6/20
2012/6/19
- そういうわけで朝から本省対応。
- 批判するときは名指ししよう。何を今さら。
- 「可能性すら予想できない」 役に立たなかった地震研究 科学技術白書
- 引用:科学者に対する国民の信頼は、震災前
(22年10~11月)は84・5%だったが、震災後(昨年10~11月)
は64・2%に低下。一方、科学者側の認識は昨年7月の時点で「国民から信
頼されている」が43・7%を占めており、「事態を深刻にとらえていない」
とした。
- まあ「信頼」の意味が不明だけど、というかこれか:
白書1章2節
- 「信頼できる」と「どちらかといえば信頼できる」の合計が85%から65%に低下と。
まあ健全な状態に近づいいていて良いことなのではないか?
- 科学者という肩書のある人であれば信頼できる、という保証がある
わけではない、というのは当たり前だと思うんだけどな。
- この人の、このへんについての話はまあそれほど間違ってないことが多いかもしれない、くらいで聞くのでないと、、、
2012/6/18
- というわけで 6/13 からのメイルにまだ色々対応できてません、、、今
日中に大体は、、、
- メイルが今日午前中まで到達したが、なんか委託研究がどうこうと
いうメイルが山ほど、、、今年とても面倒な奴が2個になったからなあ、、、
- BG/Q は 2.1GF/W か、、、秋はなにがでるかな?
- 150 位の MIC 付きは 1.2GF/W。
- Thyroid cancer has increased in the adult populations of countries moderately affected by Chernobyl fallout.
- PDF
- この資料ではチェコの汚染レベルは関東より低い感じ。
- ここのベ
ラルーシの数字と比べると、 1999年で 100万人・年あたりベラルーシでは100
人くらい、チェコでは5人くらいとかで20倍程度違う。
- これがリアルで線型だとするとチェコでの平均被曝が(甲状腺等価線量で)
5mSv とかで随分大きい。まあ大変効率的に牛乳とかから集めたのかもしれな
いけど。
- もちろん、リアルではない(被曝と関係ない)可能性もある。
- 大石さんとか含めて、微生物で除染なんてありえないという人が色々い
るけど、もちろん原子核が別のに変わることはないとしても細菌が粘土
微粒子に結合したのをひっぺがして吸収、ってのは別にありえなくはない
んじゃないのかしら?
- シイタケとかはそういうのを現にやってるわけだし。
- 数値計算スキームとか、本人の主張する理屈は間違ってるけど全然別の理由でそれなりに有効、なんてのはいくらでもあるし、、、
- 計算機アーキテクチャもねえ、、、
- なので、本人の主張する理屈がおかしいかどうかではなくて、
やっていることがおかしいかどうかを考えないとあまり意味がない。
2012/6/17
2012/6/16
- お、これはびっくり。飛んでしまったパーテッションのファイルシステムがほぼ復活できた模様。
- 復活した手順は以下の通り。
- 死んだパーテッションを dd で外付け USB ハードディスクにコピー。
dd if=/dev/sda5 of=/dev/sdb1 とかした。
- で、 /sbin/fsck.ext4 -y -b 32768 /dev/sdb1 を掛ける。スーパーブ
ロックの最初のコピーは普通 32768 にあるっぽいので決めうち
- ものすごい数のエラーがでるので -y でなんでも「yes」で先に進める。
- 終わったらどっかにマウントしてみる。 mount -t ext4 -o ro
/dev/sdb1 /mnt/test で、エラーでなければ万歳!!!
2012/6/15
- というわけで相当破綻した状態だ、、、
- とはいえ、昨日以降きたメイルが PC で読めて、送信もできるくらいまで回復。アーカイブのコピーは家に帰ってから、、、
- 発表終わった。ふうう。
- 「将来のHPCIシステムのあり方の調査研究」に係る実施機関の選定について
- 何故か(ということもないが)提案数が書いてない。
- まあ、昨年度の合同作業部会の結論に相当縛られるのと、初めからメー
カーと一緒にやれという駄目な(と私は思う)条件がついているのでまあこんな
ものか。
- メーカーと一緒にやれではだめだと思う理由は昨日のほうの発表資料に大
体書いた、んだけど、こファイルシステムがとんだタイミングからしてバック
アップないな、、、えーん。まあビデオはあるはずだからあとでそこから再構
成はできるのかな。
- 要点を繰り返しておくと、「京」までの国家プロジェクトとしてのスパコ
ン開発モデルは 1980年代的な垂直統合モデルに対する支援が理念である。
- つまり、通産省の誘導で出来た計算機メーカー3社(NFH)がそれぞれ
半導体からハイエンドのスパコンまでの、途中の民生用半導体とか
小型・中型コンピュータとか含めた全体を自社生産するというもの。
- このモデルはしかし、現在では完全に破綻している。その理由は簡単で、
計算機メーカー3社は最先端の論理LSIを製造していないし、そもそも国内に
最先端の論理LSIを作っている会社はどこにもないからである。
- これは要するに、日本から半導体産業は消滅した、ということ。
- で、これからそういう会社の半導体部門はファブレスの設計メーカーと
してやっていくんだ、みたいなことをいってるけど、日本の半導体メーカーの
設計部門は自社プロセスという付加価値があってこそ存在できたものでである。
- つまり、TSMC のプロセスで、という時に(自社グループからの注文受けるとかを
別にすれば)競争力したをもたない。
- で、高コストでも自グループの会社に注文を、なんてのは親方日の丸の
高くてもいい案件以外ではありえない。いや、やるかもしれないけどそういう
体質では生き残れない。
- つまり、スパコン国家プロジェクトが既存の計算機メーカーにプロジェ
クトをやらせることは、現在では単に競争力がない設計部門の延命策にしかな
らない。
- 実際、「京」では F の 45nm プロセスを使ったが、これは F は「京」
以外に使わないことにわけで全く意味がないというよりマイナスの効果がある
方針であったといえる。
- で、「京」では半導体製造についてやったことを、今度は半導体設計に
ついてやろうとしている、ということになる。
- まあ、日本の産業政策ってここ 40年くらいずっと全部そういう後ろ向き
なことをしてきたわけで、その例でしかないんだけど。
- でもまあ、税金をもうちょっと役に立つ使い方をする、という意味でも、
また実際に作って意味があるものを作るためににも、もうちょっと違うふうに
しよう、と今のところ努力してます。
- まあ、その辺の政策や産業のあり方は、原子力産業と極めて良く似てる
と思う。まあ失敗しても人が住めないとこができるような事故にならないのが
違い。原子力の特殊性はあくまでも事故の規模にあって、それ以外に特別な
ことはないんだよな、、、
- 今日のパネルで私がいったことが石川さんには全く通じてなかったが
西原先生にはちゃんと通じていた。
- 要点は何かというと、まず、現在の SIMD ユニット付アーキテクチャへの
最適化がえらく大変なのは、SSE とか HPC-ACE とかのメモリアクセスが
TI-ASC か CDC-STAR に比べても駄目な代物だからでそれをせめて
XMP 程度にはしないといけないし、まあそろそろそうなる。
- 具体的には、2語とか4語境界にアラインしたアクセスしかできないとか
ストライドアクセスもできないとかもちろん間接アクセスはないとか
そういうの。HPC-ACE は非アラインはできたよね?ちょっとまし。
- アーキテクチャというかメモリアクセス命令がそのような恐ろしく貧弱
なものであるために、例えばベクトル化できるコードでもSIMD化は多くの場合
できない。
- まあ、ではどうするかは難しいところで、キャッシュからの
ストライドアクセスとかって正気か?とかいう種類の問題があるわけ。
- ちなみに GRAPE-DR では SIMD ユニット間で分散メモリになってるので
この問題は初めから起きない。
- 2012/6/14-15 「京」コンピュータ・シンポジウム(神戸大学ポーアイ)
- 2012/6/15 夜 何か
2012/6/14
- 何故資料が公開になったかというと第179回国会 決算行政監視委員会 第4号これか。
- 引用:
一 革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築
- 引用:スーパーコンピュータ「京」については、当初のスカラー・
ベクトル混合型の技術選択がなぜ途中で方針転換されたのか、また、その変更
が予算執行にどのように反映されたのかを政府は国民に明確に説明する義務が
ある。
- 引用: 開示されていない会議の資料、議事録を公開するとともに、技術選択の過程、ベクトル型スーパーコンピュータとの連携など今後の方針が明確に説明される必要がある。
- 引用:また、スーパーコンピュータに関しては、最速の一台の能力だけで
なく、国内における必要な総計算能力、地域分散の必要性、民間のニーズなど
についてのデータを政府は明らかにすべきであり、
- 引用:「京」完成後のスーパーコンピュータの開発については、その戦略を早急に検討して公表するとともに、費用を精査することによりコストの縮減を図る必要がある。
- 引用:「京」の利用に当たっては、その能力を有効に活用するため、
コンソーシアム体制に依存することなく、ニーズの高い利用者が透明・公平な
手続で選定されるような枠組みを構築して早期に供用を開始するとともに、
- 引用:純粋な科学、自然大災害予測など重要な国家的要請に基づく研究利用と、対価を得られる民生技術開発とを区別した利用のためのルールを策定すべきであり、後者については利用料金等を徴収するなどして、運用経費負担を圧縮すべきである。
- これ、一見もっともらしいんだけど、「国内における必要な総計算能力」っ
て意味ないよね、、シミュレーションとか予測とかの計算って、
予算の範囲で使えるだけ使いたいわけで、これだけの要求があるからどう、と
いう話では本来ない。
- スライド15枚目までできた。
- 福井いくの結構時間かかる。
- 福井にいくけど再稼働反対のなんとかとかいうわけではないところがな
んだか駄目な感じ。
- スライド35 までできた。
- スライド49 までできた。おしまい。ふう。
2012/6/13
- というわけで 更新
- まあ、色々あるのは原子力だけじゃないというのは例えばこういう話なわけです。
- というわけで、ネタが間に合ったので14日の講演はこの話でやります。15日は違うはず。
- しかしこれ、一体どうしたもんだろうね、、、
- というわけで 14 日の話のネタはできたが9時間後のセミナーのスライドが1枚もできてないぞ。
- 明日は品川9:30 くらいで間に合うはず。
2012/6/12
- 受託なんとかの何か。まあこの手の書類が大変にならないようにするた
めの姑息なテクニックは振興調整費の時にだいぶ学習した。
- あああ、この忙しい時に
こんなものが。
- とりあえずこれ
- この資料は極めて重要で、2007年段階でアクセラレータを採用しなかっ
た理由が書いてある(スライド25)。
- 「2者のシステム構成により、目標性能達成の見込みが確認できたため、アクセラレータの採用は考慮しない」
- それはいいんだけど、スライド5を見ると、アクセラレータ案である国立
天文台案(牧野)、東大案(平木)について、「アクセラレータ部消費電力 -10MW」
(この 「-」は意味不明だが、「公開時の注意書き」からは「10程度」の意味
と思われる)と書いてある。
- で、公開時の注意書きには
「消費電力については、 10MW以下、10-20MW、20-30MW の範囲でまとめたもの。
提案はホスト部を除いて 1.7MW であった」と書いてある。
- つまり、ペタスケールからそれ以降の計算機についてもっとも重要なファ
クターといってもよい消費電力について、 1.7 MW や 0.88MW を 「-10MW」と
した上で、あと付けの言い訳で「これは 0-10MW にまとめた」といっている。
- この言い訳が言い訳であることはスライド16をみればわかる。 NH, F 案
については消費電力推定が小数点以下まで書いてある。
- ちなみに当時天文台が出したレポートは
ここの報告書等
のとこ。
- ここにはベンチマークの数字もある。スライド 21-23 の NH, F 案の数字
と比べて見ると大変興味深い。
- というか、理研が作ったスライドではアクセラレータのベンチマークの
数字はそもそもだされてすらいない。要するに、電力の数字を作った上で
性能評価の数字はださないでアクセラレータを落とす説明をしたわけだ。
- あ、議事録もちゃんとあるんだ。
- 議事録P11には、「消費電力が10MW以下ぐらい」とある。で、確かにアクセラレータのベンチマークのことは一言も書いてない。
- こちらも公開:次世代スーパーコンピュータプロジェクト中間評価作業部会 議事要旨・議事録・配付資料
- 2012/6/12-14 ソフトウェアシンポジウム@福井
- 2012/6/12 16 315何か
2012/6/11
2012/6/10
2012/6/9
2012/6/8
- 羽田。神戸に朝9時からの用事で日帰りできるというのもなんだかなあ、、、
- 昨日書いたことに若干補足。
- これについて
- もともと、制度化された科学はスポンサーの方をむいているものですから、政治が横暴なら科学もそうなる、ということがありますし、また制度化された知識生産のありかた自体がそのような横暴なものであるのかもしれません。
- とかなんとか書いたわけですが。
- 制度ないし体制としての科学はどっちを向いているか、という話と、科学者なり研究者個人がどうか、というのは完全に同じではないわけで、これは、理念とか理想とかを抜きにしても研究者自身も市民であるからです。
- なので、スポンサーの利害と自分の市民としての利害はもちろん対立することがある。
- 「大学の自治」とか「学問の自由」とかいった理念はまあそういう時にちょっとは市民としての自分のことも考えようよということかもしれない。
- で、ものすごく大雑把にいうと、戦前の日本ではそういう学問の自由と
かは戦争に向けてずるずる失われていったわけで、戦後には一瞬そういうのが
あったように見えないこともない。
- これは、例えば1950年代の原子力研究に関する議論では物理学者や学術
会議が全く無力だったわけでもないみたいな。
- 但し、結局ここで科学技術庁を作って原子力とかは学術会議とかの影響外
においたわけで、この辺は学問分野としてそもそも「学問の自由」とかをもた
せないという政治的判断があったように見える。
- で、まあ、それ以外のところでも「大学の自治」なんてのは現在あまり意味があるものではなくなってるわけで。
- 神戸ついた。
- ヒアリング終了。まあ大丈夫かなあ。
- メイル処理遅延中。
- すずかけ台ネットワーク、今度はつながるようになったはず。但し外向
けの IP アドレスが変わったので、DNS 情報が伝搬するまで一時的に見えなく
なっているかもしれません。
- 2012/6/8 神戸でなにか。午前中
2012/6/7
- 2012/6/7 11:30 筑波 会長室C
- 2012/6/7 6/8 の何かの資料提出〆切
- 1mSvは放射線がすべての細胞を貫く線量って、何かと思ったら
これのスライド28にあるのか。
- まあこういうデタラメは批判したほうがいいですわね。
- あ、デタラメというのは、1-20mSv では健康被害は出ないとか断言してること。
- 筑波。
- タイポ修正: Congratulations! で始まるメイルがきたので spam filter 抜けてきた
かと思ったらそうじゃなくて某論文がアクセプトされたとの連絡であった。
- まあbuveryさんを見てると匿名はいかんなあとおもう。
- まあその fj の頃を考えると名前と所属をちゃんと出してすごいことを
いったりやったりした人の例はいくらでもあるわけで、匿名かどうかってあん
まり関係なさそうな気も。
- そういえば、necom830 ってちゃんと今でもマシンあるのね。
-
全国のソフト開発者が福井に集合
- 引用: 最終日はワーキンググループの報告があるほか、スパコンでは世界で最も権威があるとされる「ゴードン・ベル賞」などを受賞している東京工業大の牧野淳一郎教授が「『京』からエクサスケールへ スーパーコンピューター開発と国家プロジェクト」をテーマに講演する。
- ということでおひまな方はどうぞみたいな。
- しかしネタが間に合わない気がするな。
- 明日のヒアリング資料でけた。ふう。
- で、〆切が先週のどこかだったような気がしなくもない作文をしないと
いけないんだけど、その前に計算練習。
- えーと、「1mSv は放射線がすべての細胞を貫く線量」って一体なんなん
だろう?というの。
- これだと
ここが出典とか。
- 但し、ここの表現は「すべての細胞を平均1回傷つけてしまう放射線量が1ミリシーベルトなのです」順一氏のと同じですね。
- 貫くだけではなにもしない気がするので、そこにエネルギーを与える、
という意味だと解釈してみる。
- 細胞数60兆ということは、体重60kgとすればちょうど1kg 1兆個。
なので1mSv は細胞当り 1E-15 J のエネルギー吸収で、これは 6keV になる。
- これは典型的なγ線のエネルギーに比べると2桁小さい(X線のエネルギー
範囲)。
- あー、だから、100mSv だと大体全細胞が1個づつγ線光子を吸収したく
らいになるわけだ。
- そうすると、「すべての細胞を平均1回傷つけてしまう」はγ線光子1個
吸収ではなくてもうちょっと違うプロセスで、γ線光子1個当り細胞100個くら
いにダメージがあるとしてるのかな?γ線から電子になってそれがその辺色々
するから100個、というのはいけなくはないかも。
- 貫く、のほうは細胞でなくて細胞核だとすればオーダーはいいかも、と
いうのも上のまとめで議論され
ている。
- でも、細胞を、って書いてあるし、それを勝手に細胞核と解釈するの
は、、、もちろんDNAに関係するのは細胞核だからとか言えないことはないが。
- というわけで、オーダーでものすごく間違ってるわけではないと解釈で
きないわけではないけど、その解釈が元々この言い方をした人の意図するもの
であったかどうかはよくわからない。
- エア科学の論理構造
- でも、これさ、殆どの研究者が普段自分の専門分野でやってることだよ
ね?科学と駄目科学とかエア科学とかって線なんかひけないと思う。
- 先週のうちに書いておくはずだった何かに手をいれて発送。
2012/6/6
- というわけで、障害対応のためネットワークの変更があるので、 6/6 午
後どっかからしばらく grape.ircs.titech.ac.jp と .artcompsci.org はアクセスできなくなります。
- grape.*** 復帰はしたが相変わらずおかしい、、、
- さて、賽は投げられたわけだが、まあ駄目な可能性が高いな、、、
- 2012/6/6 13:30 渋谷
- 2012/6/6 16:30 Intel
2012/6/5
- すずかけのネットワークは相変わらず謎状態。学内のルーティングの問題だと思うんだけど、、、
- こういうの見ると思うんだけど、えーと、本当にこういう人は 3.11 以前はなにも知らなかったの?
- 知らない、というか、要するにそれは安全だと思ってた、ということで、例えば広瀬隆のいうことは悪質なデマで「原子力工学の専門家」が安全というのが正しいと思ってた、ということなの?
- 知り合いの範囲で原子力発電の話を 3.11 以前にそんなにしたことがあるわけではないし、まあ立場上推進派である人とはそんな話してもしょうがないからしなかったというセレクションバイアスはあって、私の認識が偏っているんだろうけど、どうも信じ難い。
- まあその、物理学とか工学の素養が一切ないと難しいけど、崩壊熱によるメルトダウンのプロセスがどういうものかは高校生程度の物理で定量的な理解が十分可能で、それだけわかってれば電源喪失して圧力容器の水位が下がりはじめたという時点でやばいのはわかる。
- というか、私の知識はそれくらいだった。
- それがわからなかった、というのがどういうことか、何故か、というのはそういうわけでまだ私には理解できてない。
- えーと、物理学者とか科学ジャーナリストが、という話ね。
2012/6/4
- 住民視点のわかりやすいメッセージ発信を目指して
工事中
- そういえば、 5/30 の HPC なんとかの会議で私的にもっともアレだった
のは、Fの人からの「AVXでは間接アクセスとかも入っていてありがたい」とい
う感じの発言であった。
- これは加藤さんとか秋山さんとか私が SIMD 増やしても使えるアプリケーションないでしょ?みたいなコメントをしたのへのお返事。
- 今になってもまだアメリカの後を周回遅れでついていくので商売できる
と思ってるというか、思ってるかどうかはともかくそれ以外の展望はないの?
みたいな。
- Venus は 2-way SIMD が OoO で動くという、折衷的アーキテクチャだし。
- まあ、もちろんメーカーは 50年前からそういうふうで、それに多少は
ビジョン的なものをもたらしてきたのが例えば三好さんなわけだけど。
- OoO っていうか、2-way が2つスーパースカラで。昔々書いた文章:
SSE の限界(2005/12/23)
2012/6/3
- メイルアドレスですが、だいぶ前にも書きましたが xxx at cfca.jp は消えたようなので、私にメイル送る人は xxx at mail.jmlab.jp にお願いします。東工大・理研のアドレスもそれぞれあるけどどっちもいつまでいるかわからないのでなるべく使わない方針で。
- Twitter、何故 cfca.jp はリンクにしないのに mail.jmlab.jp はリンクにするの?
xxx.cfca.jp (ないけど)はどうだろう?
- 昨日から1日はまってた問題、あまり阿呆らしい原因だったので脱力。 firewall、、、
- 文科省:「国立大改革」てこ入れ 専用予算に138億円
- 引用: 文部科学省が「国立大学改革」に本腰を入れ始める。「大学生は勉強しない」との指摘を受け、昨年12月に省内に検討チームを設置。初めて設けた改革専用の予算を、特色ある教育をする大学に付ける。
- 引用: 近く実行プランを公表する予定だが、大学改革をきっかけに地域再生や日本社会の国際化につなげたい狙いもある。
- だいぶ前から数字がふわふわしてた例のアレである。理学系でもなんか作文してたけど、あれ通ったらなんだか大変そう。
- まあ我が大学のことはともかくとして、社会と乖離ねえ。社会の側にこういう人材によってこういう産業を発展させるという確実に有効なビジョンがあるわけでもないんだから、、、
- でまあ、下手に社会の要請に答えようとかすると30年前くらいには意味
があったかもしれない要請にさらに10年後くらいに対応みたいな話になる。
最近の日本の産業政策って大体そういう感じだし。
- まあ、1950年代に想定した変化の方向はそのあと20年くらいそんなに間
違ってなかったんじゃないかと思うけど、1980年代にそのあと20年の産業構造
の変化を想像できた気がしない(想像できたとしても、受け入れ難いものであっ
たのではないか)。現在も多分同じ。
- まあ私がここで考えてるのは半導体と計算機の話。
- 今日は休養日なので頭の体操。
- buvery師匠の知ったかぶり
- 等価線量、組織荷重係数、実効線量ってそれぞれなんだっけ的。
- 田崎さんの
実効線量とは何かから。
- 内部被ばくのリスク評価についても。
- ある組織(例えば甲状腺とか)の等価線量とは、単純にその組織の
吸収線量、単位は Sv なので、α、β、γ、中性子の違いは考慮する。
- 甲状腺は重量が小さいので、ちょっとの被曝で等価線量としては
大きな数字がでる。(大きくても心配不要という意味ではない)
- 実効線量は(内部被曝であろうが外部被曝であろうが)
各組織の等価線量に組織荷重係数を掛けたものの和。単位はやっぱり Sv。
- と、理屈はこれだけか。
- でまあ、ちょっとややこしいのは組織荷重係数とは一体何か、というと
ころではある。普通のがんの場合には発生率(絶対リスクで)と死亡率は(同様
に絶対リスクで)は数倍の差だけど、甲状腺がんだとチェルノブイリで 4000人
発症で15人死亡ということになってるから数百倍違う。
- なので、発がんのリスクを重視にするかがん死のリスクを重視
するかで組織荷重係数は変わってしまうことになる。実際には
何か数字を一つ決めているわけで、そこにはなんらかの価値判断が
はいっていることになる。
- 甲状腺等価線量と実効線量についてを使って実効線量当りの発がんリスクを出してみる。
- 「甲状腺等価線量 1 Sv の被ばくに対して、年間、1 万人あたり 2.3 名 」
で、生涯リスクはこの50倍としてみる。実効線量はこの 1/25 なので、
甲状腺だけの被曝では実効線量 1Sv 当り30%くらいの人に甲状腺がんが発生す
るという計算である。
- そうすると、チェルノブイリの IAEA/WHO 的推定が正しいとすると、発がんリスクで見るとまあまあ妥当な係数、がん死については過大、となる。
- まあその、「甲状腺等価線量 1 Sv の被ばくに対して、年間、1 万人あたり 2.3 名 」というのは本当か?とかの問題はある。まだ事故から25年しかたってないから。100年たって殆どみんな死んでしまわないと本当の係数はでないわけで、、、
- というわけで、b氏のいう今回の福島の事故で甲状腺がんのリスクは小さ
いというのは、彼(ないし彼女)が致死リスクのことをいっているとすれば正し
い。これ
- あ、あと、もちろん IAEA/WHO 的評価を信じるなら、だけど。
- で、 IAEA/WHO 的評価を信じても、発症リスクは到底無視できると
いうほど小さくない、というのは以前書いた通り。これとか
- で、改めてbuvery師匠の知っ
たかぶりを見ると、、、自分で判断できるようになるための良い練習問題という感じ。
- 話題沸騰中の住民視点のわかりやすいメッセージ発信を目指して
- まあその、JAEA 自らこういう調子なんだからアンケートという名前の意識誘導とか別になんとも思わなくても不思議はないわね。
2012/6/2
- というわけで、家で本が落ちたりはしてなかったとのこと。地盤が割合
良いところなので揺れが気持ち小さい。
2012/6/1
- 2012/6/1 神戸
- 今日はスカイマーク。例のスカイマーク・サービスコンセプトがちゃん
と各座席に用意されている。
- まあ、大体において飛行機のサービスは電車とかに比べて過剰なわけで、
これくらいで十二分だと思う。
- しかし来週も再来週も金曜は神戸か。
- 機構内無線LAN に Linux のノートから接続できてなくて、VLAN も
Linux から接続できてないので、家の Window XP のPC経由で会議資料コピー。
- 家の辺りは震度3かな?本落ちた?