つっても、非公開のを別につけているわけではない。
Copyright 1999-2003. Jun Makino
2002/12 2002/11 2002/10 2002/9 2002/8 2002/7 2002/6 2002/5 2002/4 2002/3 2002/2 2002/1当面の予定
2/3 Robert Triendl 13:00- 3-404冬学期日程: (計算天文学:月曜3限) 補講・試験 1月28日(火)〜2月17日(月)
Date: Thu, 30 Jan 2003 16:25:58 +0300 X-Mailer: Microsoft Outlook IMO, Build 9.0.2416 (9.0.2911.0) Importance: Normal Dear Colleague, We are planning to organize an international workshop on "Progress in Study of Astrophysical Disks: Collective and Stochastic Phenomena and Computational Tools" in the second week of September 2003 in Volgograd, Russia. The workshop is organized jointly by the Institute of Astronomy of the Russian Academy of Sciences and Volgograd State University. We propose to gather about 50 experts in the above fields plus a number of younger people. The goal of the meeting is to review current trends in the development of astrophysics of galactic and accretion disks, particularly of the relevant numerical techniques. It is intended to induce interpenetration of ideas between theoreticians, observers and experts in numerical methods. Your participation as an authority in the field will contribute to this effort greatly. We would like to ask you to make an oral presentation at the conference. The Scientific Organizing Committee includes: J.N.Bahcall, B.Bertin, D.Bisikalo, A.Boyarchuk, L.Blitz, A.Cherepashchuk, G.Contopoulos, B.Coppi, A.Fridman (chair), P.Grosbol, I.Kovalenko, R.Lovelace, S.Lubow, T.Matsuda, R.Narayan, J.Papaloizou, Yu. Popov, Y.Sofue, C.Yuan. The workshop will be held in the campus of the Volgograd State University located in the geographical center of Volgograd. English will be working language. Some events will be organized in Volgograd, a boat cruise along the Volga is among them. You can find further information regarding the workshop program, accommodation and etc., in the website www.volsu.ru/psad2003 after January 30. We look forward to seeing you in September! Prof. Alexei Fridman Chairman of the SOC afridman@inasan.rssi.ru Dr. Dmitrii Bisikalo Co-chairman of the LOC bisikalo@inasan.rssi.ru Dr. Ilya Kovalenko Co-chairman of the LOC psad2003@rbcmail.ruとりあえず私は Astrophysical Disks の専門家ではないことは確実だと思う のですが、、、つーか、送り先(上からはカット)をみると Piet も Ivan King も Steve McMillan も違うし、Sinai (って有名な Sinaiだよね)も違うと思い ます。
+ 本業の話になって、話が生き生きしましたね。何が本業?
=================== 題目: GRAPE Project --- 専用計算機による計算科学 場所 理学部 7 号館 1F 講義室 日時 1 月 29 日(水) 午前 10:15 〜 11:45 午後 13:00 〜 14:30, 14:45 〜 16:15 =================== (略) ============================ 現在想定されている(?)、お品書きは、以下のような感じです。 題: GRAPE Project --- 専用計算機による計算科学 1. 天文学における「シミュレーション」の役割 ・観測の解釈 --- 理論+モデル計算 知られている物理法則から天体現象を理解する ・もうちょっと原理的な問題 カオス 熱力学 2. 重力多体系の進化 具体的対象 理想化された問題 3. N体シミュレーション 計算法 計算量 4. 専用計算機によるN体シミュレーション 何故専用計算機か? 物理系の性質と計算アルゴリズム 半導体技術と計算機アーキテクチャ GRAPE-1 演算パイプライン 通信速度(バンド幅とレイテンシ) GRAPE-4 LSI を作るということ 通信速度(バンド幅とレイテンシ) GRAPE-6 半導体技術の進歩 LSI を作りそこなうということ 応用課題研究:何故大抵の専用計算機プロジェクトはうまくいかないのか? ======================================================= (以下略)
while (1) while? apm while? date while? sleep 300 while? end AC off-line, battery status high: 99% (1:30) Tue Jan 28 11:46:02 JST 2003 AC off-line, battery status high: 93% (1:16) Tue Jan 28 11:51:02 JST 2003 AC off-line, battery status high: 86% (1:07) Tue Jan 28 11:56:02 JST 2003 AC off-line, battery status high: 80% (1:02) Tue Jan 28 12:01:02 JST 2003 AC off-line, battery status high: 73% (0:55) Tue Jan 28 12:06:02 JST 2003 AC off-line, battery status high: 66% (0:51) Tue Jan 28 12:11:02 JST 2003 AC off-line, battery status high: 60% (0:47) Tue Jan 28 12:16:02 JST 2003 AC off-line, battery status high: 53% (0:41) Tue Jan 28 12:21:02 JST 2003 Broadcast message from root Tue Jan 28 12:21:21 2003... Battery Low Notification from APM BIOS (7% 0:37)apm の嘘つき、、、
日本語は難しい。
if(check_coll("12", m1,r1,pos1,vel1,m2,r2,pos2,vel2,m3,r3,pos3,vel3)==0){ if(check_coll("13",m1,r1,pos1,vel1,m3,r3,pos3,vel3,m2,r2,pos2,vel2)==0){ check_coll("23", m2,r2,pos2,vel2,m3,r3,pos3,vel3,m1,r1,pos1,vel1); } }でないといけないものが
if(check_coll("12", m1,r1,pos1,vel1,m2,r2,pos2,vel2,m3,r3,pos3,vel3)==0){ if(check_coll("13",m1,r1,pos1,vel1,m3,r3,pos3,vel3,m2,r2,pos2,vel2)==0){ check_coll("23", m2,r2,pos2,vel1,m3,r3,pos3,vel3,m1,r1,pos1,vel1); } }になっていた。こんなプログラムを書くのが悪いというのはまったくその通り なんだけど、、、 awk (上のは実はawkで書いてあるの)は多次元配列の扱いが 変態だから、 こういう時にはちょっと不便。Ruby でも使えばいいんだろうけど。
これで済むかと思ったら、 ESSID とかがまともに設定されない。
$IWPATH/iwconfig $DEVICE essid \"$ESSID\"てな具合に、いらん引用符がわざわざエスケープされてるせいである。
$IWPATH/iwconfig $DEVICE essid $ESSIDとすれば問題なくなる。なぜそんなふうになっていたの?
\documentclass[12pt,preprint]{aastex}にしてみると 22 ページである。午前中かかって最初の 6 ページを 3.5 ペー ジにする。まあ、これなら大丈夫かな。
斜め向かいのツクモ3Fにいくと Iwill DP533-S がある。これは E7505 Dual なマザーだけど、 ボードを見るとちゃんと 5VPCIスロットがある。あれ?そうなんだっけ?買う かどうか考えるが、1F にいってみると FSB 533 な Xeon が入荷待ちなのでこ れではしょうがない。 で、TwoTop である。 MSI E7205Master-F の最後の一枚が今まさに レジにもっていかれるところであった、、、AOpen のは入荷待ち。
というわけで駄目かな?という気分になりつつ WonderCity にいくと、 Supermicro P4SAA(あれ?これじゃなかったかも) と Iwill P4GB がなにげなく置いてある。 軟弱に安い Iwill を導入。ついでにツクモにもどって P4 2.53GHz (これくら いだと安い)を導入。さて、動かしてみますかね。
私の立場からは、ことの起こりは去年の 9/18の STScI のプレスリリース である。彼らはとにかく M15 と G1 にブラックホールが見つかったと大々的 に発表し、天文業界内部、外部の両方で割合大きなニュースになった。彼らの 発表内容自体なかなか強気で、M82 の X 線の結果は他の解釈もありえるけど、 ハッブルの結果は速度の測定に基づくもので絶対確かであるとかいう調子で書 いてあった。観測(というか解析)をやったのは van der Marel その他で、 van der Marel は de Zeeuw のところの出身で、非常に精密な仕事をする、信 用できる人である。 プレスリリースはちょっといいすぎではあったが、仕事 自体がでたらめということもなさそうな気がした。
速度の測定が、そこのある質量の正しい推定を与えるということ自体は間違っ てないんだけど、問題はそこにあるのが本当にブラックホールかどうかである。 当時の中野君の日記にも書いてあるように、観測結果は、ブラックホールがあ るというには極めて弱いものであった。M15 の中心で M/L がある程度大きく なっているということは示唆するものの、それ以上に何かいえるかといえば本 当は怪しいと考えるべきではある。
それにもかかわらず、彼らが「ブラックホール」と主張した理由は、その代わ りとなるより標準的なモデルではうまく観測を説明できないという結果を得て いたからである。ここでの標準モデルとは、球状星団が熱力学的に進化していっ て、M15 はちょうど core collapse したところかまたは gravothermal oscillation 中(ちなみに後者の解釈は、僕はありえると思うけど標準的とは いいがたいかも) というものである。この時、中心部には中性子星や重い白色 矮星が集まり、それらが self-similar collapse を担う。球状星団で明るく 見えるのは赤色巨星で、これらはもっと軽いので中性子星とかに比べて浅いカ スプを作ると考えられる。
Indiana の Haldan Cohn らは、1997年に Fokker-Planck 近似で stellar evolution 抜きで M15 のモデルを作っていて、修理後の HST による表面輝度 (というかstarcount) と、当時の地上からの観測での速度分散の観測結果を同 時に説明するモデルが可能であることを示していた。 IMF も特に変なのでは なく、割合標準的なものであった。 van der Marel らは、Cohn らのモデル計 算の結果を使って自分達の観測結果が説明できるかどうかを検討した。このこ と自体は極めて妥当なことである。
検討の手続きは以下のようなものである。
問題は、「この2つの方法で同じ答がでるはずがない」ということである。 輝度の観測から速度分散を出すところでは、 van der Marel らと Cohn らが 使っている観測データは同じものである。また、 M/L もおなじはずなわけで ある。従って、 van der Marel らの「推測」した速度分散は、 Cohn らのシ ミュレーション結果そのものでなければならない。少なくとも、 Cohn らの結 果がが観測を説明する時の誤差の程度で一致しなければいけなかった。
ところが、どういうわけか van der Marel らの速度分散と Cohn らの速度分 散は全く違っていた。 Cohn らのは、観測とおおむねあっていたのである。
というのが、彼らの論文がでてちょっとの間に考えたこと。結局、「van der Marel らはなんか間違えてるはず」ということになる。
なにか間違えているのはかなり確実なので、それは指摘しないといけない。問 題はどうやって指摘するかである。いろんな方針が考えられるが、ちょうどこ の時に Holger が球状星団の進化モデルのサーベイ的な計算 (Baumgardt and Makino 2002) を終えたところで、それでも中性子星や白色矮星が中心に集ま るという結果が綺麗にでていたので、それを再利用するのがいいと考えた。つ まり、サーベイの中で、進化のステージが M15 に近い(要するに宇宙年齢くら いで collapse する)ものをもってきて、それを van der Marel がやったよう に「観測」する。それでブラックホールが見つかるなら、ブラックホールがな い星団を、 van der Marel がやったやり方で(M/L一定で)解析すればブラック ホールがでてくるということは示せる。で、同時に、我々の計算モデルに関し ては、正しく解析すればブラックホールはでてこないはずなので、その結果を 示すことで van der Marelらのモデル計算は「なにかおかしい」という主張も できるだろう。
というわけで、 Holger に計算結果の解析と図を作るのをお願いして、私はケ ンブリッジに遊びにいったわけだ。で、Piet と相談しながら first draft を あげたのが 9/28。これは、「解析すればこうなるに決まってる」というので 解析結果がでる前に図の説明が入るというなかなか危ない代物なんだけど、実 際に図ができてみるとちゃんとその通りだったので別に問題はなかった。
Holger が天文学会でこの話をするというし、僕もケンブリッジでやるセミナー でこの話をしたかったので、多少無理でもその前に論文を投稿することにする。 私は図に文句を付けるだけなので楽なものだが、 Holger は大変だったに違い ない。 Steve と Piet は政治的な配慮も含めて論文を仕上げるという極めて 困難な仕事をしてたし。この時は Piet+Steve, Holger, 私+Simon がほぼ 1/3 日ずつ時間がずれていることを利用して作業が進むというなかなか極限状況で はあった。
で、ApJL に投稿すると同時に astro-ph にも出し、その後で van der Marel と Gebhardt に「こんなの出したからね」と知らせたところ、、、早速返事 が、、、「解析間違ってたのでやりなおしてるんだ」。でも、その日のうちに 彼らは修正を投稿。蕎麦屋の出前の逆で、解析はとっくに終わってたのではないか?というわけで、10/7 の astro-ph には我々の論文と彼らの「Addendum」なるものが同時にでた。我々 の仕事は、少なくとも彼らが「Addendum」を出さざるを得なくしたという意義 はあることになる。
Addendum を見ると、彼らは(質量は減っているものの)依然ブラックホールが あるという主張を取り下げてはいない。さらに、あろうことか「中性子星の retention rate 100%を仮定してるから、 Cohn のも Baumugardt et al も本 当は怪しい」とか世迷事が書いてある。これに対抗するため 0% retention の 計算を始めてもらう。
とかしているうちに、 Piet と Steve のところに NASA HQ から電話。この件 について共同でプレスリリースしたいとのこと。で、文面の検討とか始まった らしいけど「論文がアクセプトされないと発表できない」というのが NASA 内 部のルールということが判明して、これは先送りになる。
0% retention の計算は無事に終わって、もちろん大した影響はない。レフェ リーコメントも来たのでそれに対応し、さらにこの 0% retention の計算結果 も追加して再投稿。速攻でアクセプトになる。
その後に、 NASA と文面、日程の調整が始まったわけだけど、クリスマスをは さんだこともあって昨日まで遅れた、、、
というのが大体の事情。
なかなか自分の身に起きたこととは思えないような大騒ぎではあった。
Content-Type: Application/X-Msdownload Encoding: base64 Parameters: name=バービーファンページ.files.exe Size: 50688 bytes Filename: バービーファンページ.files.exeこんな感じのいかにもウィルスな添付ファイルがついてきたけど、なんだろこれ? というか、10月にケンブリッジでおんなじようなのを見た気が。しかし、これ はともかく元の知り合いか、そのメイルを受け取った誰かの計算機がウィルス に感染したということは意味してるんだな。えーと、あら、××さん ではないの。というわけで北西のほうに注意喚起を投げる。