Click Here!
ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ >  サイエンス > ニュース記事

科学研究費185万円を不正使用 国立天文台教授

2006年07月11日

 国立天文台の教授(51)が98〜01年度に文部科学省から支給された科学研究費補助金のうち185万円を不正に使用していたことが同天文台の調査でわかった。大学院生への謝金として処理したが、実際には旅費や研究の成功祈願のお札代などにあてていた。

 不正使用がわかったのは、今秋打ち上げられる太陽観測衛星ソーラーBに搭載する望遠鏡開発のために支給された科研費3440万円の一部。

 天文台の調査によると、研究を手伝った大学院生の口座に振り込まれた謝金185万円を自分の銀行口座に返金させ、うち176万円を大学院生の旅費にあて たほか、研究の成功祈願のお札代(8000円)、研究メンバーの結婚式の祝電代(約1000円)など、研究業務とは無関係の支出にもあてていたという。

 旅費は科研費からの支出が認められているが、観山正見台長によると、この教授はそれをよく知らず、多忙だったこともあって別の名目で経 理処理してしまったと釈明。お札代などの目的外使用を含めて「申し訳ない」と謝罪しているという。文部科学省は「ずさんな経理処理」として詳しい報告を求 める一方、一部返還請求なども検討する。



この記事の関連情報

朝日新聞サービス

ここから広告です
Click Here!
広告終わり

注目トピックス

ここからサブコンテンツへの直リンクメニューです
∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.